俳優の梅沢富美男（74）が14日、ABC『これ余談なんですけど…』（水曜午後11時10分）に出演。兄の借金10億円を肩代わりし、60歳からの10年で完済したことを明かした。

　MCのかまいたち・濱家隆一から「借金10億円」と紹介され、相方・山内健司が「そんなあったんすか？」と驚く中、梅沢は「兄貴（梅沢武生さん）が舞台ばっかりやってるから、純粋な舞台役者だから、世の中のことが分かんなくて。全部マネジャーをやってた長女の旦那なんだけど、これ一癖も二癖もあるんだよ。だから『気をつけろよ』って言ったんだけど、それにだまされて。それで弁護士さんが『お兄さんに破産宣告させたらどうですか？』って言うから、『それはできない。俺が役者になったのは、梅沢武生がいたから。そんなことはできない。俺が全部借金背負うから』（って）」と経緯を説明した。

　濱家は「破産宣告するよな」と言い、山内は「絶対」と断言。さらば青春の光・東ブクロも「10億は無理ですよね」と同調する中、梅沢は「兄貴が住んでる家もそうなんだけど、おふくろのために建てたビル。（東京）中野新橋にあったんだけど、それも全部抵当に入って。残ったお金、7億（円）近いかな。それを全部（返すのに）10年かかった」と振り返った。東ブクロが「10年で返したんですか？」とあまりの早さに仰天すると、梅沢は「ありがたいことに、その時にパンッと梅沢富美男ブームと言うのがあって」と平然と口にした。

　濱家が「梅沢さん、おいくつの時ですか？『今から7億返すぞ！』って」と確認すると、「2011年だから14年前かな。60歳だね」と返答。共演陣に「気をつけな。60歳、還暦はね。お前ら60歳になるから。厄だから何かあるよ」と注意喚起。濱家は「厄すぎます」とおびえ、山内も「スケールがでかすぎる、厄の」と続いた。梅沢は「金のことか、女のことか、必ず来るんだ」と真剣に語り掛けた。濱家が「60歳から『7億、今からさあ返そう』やで」と想像すると、山内は「まだ20歳とか30歳ぐらいならまだ分かるんですけど。60歳からそれ背負うって」と話した。

　梅沢は「公演も多かったし。CMもね」と笑いながら明かすと、濱家は「レモンサワーで7億返した」と発言。笑いが起きる中、梅沢は「レモンサワーばっかりじゃないから」と語気を強めた。