芳根京子×キンプリ高橋海人が初共演 小説『君の顔では泣けない』が11月に実写映画化決定
俳優の芳根京子とKing & Princeの高橋海人が今年11月に全国公開される映画『君の顔では泣けない』に出演することが9日、発表された。2人は初共演となる。

原作は2021年9月に発売された君嶋彼方氏による同名のデビュー作
俳優の芳根京子とKing & Princeの高橋海人が今年11月に全国公開される映画『君の顔では泣けない』に出演することが9日、発表された。2人は初共演となる。
原作は2021年9月に発売された君嶋彼方氏によるデビュー作『君の顔では泣けない』。物語の始まりは、高校1年生の夏。プールに一緒に落ちたことがきっかけで、心と体が入れ替わってしまった坂平陸(さかひら・りく)と水村まなみ。これは何かの間違い、と元に戻ることを信じその方法を模索し奔走する。しかし、誰にも言えない秘密を抱えた陸とまなみは、15年たっても元には戻らなかった。進学、初恋、就職、結婚、出産、親との別れ。人生の転機を入れ替わったまま経験していくふたり。しかし30歳の夏、まなみは「元に戻る方法がわかったかも」と陸に告げる。
主演を務める芳根は本作について、「もがいて、もがいて、それでも精一杯、生きました」と語るように、入れ替わったことをなかなか受け入れられないままなじめず、不器用でありながらも誠実に生きようとする主人公・陸を、揺れ動く衝動と痛みをもって演じ切った。
そして、陸と入れ替わってしまうまなみ役には、アーティストとしてだけでなく俳優としても進化を続ける高橋。「僕の中にある想像力を総動員して作品に向き合いました」と語る通り、心に“まなみ=女性”である本音を隠し、うまく“陸=男性”として気丈にふるまう難しい役どころを、柔らかなまなざしと感情で体現した。
監督を務めるのは坂下雄一郎氏。初めて原作を手に取った時、「15年間入れ替わったまま生きていく」という設定に、「こんなにも様々な解釈が可能で豊かな物語を作れるのか、と発明を発見したかのように驚いたことを覚えています」と振り返る。「困難な設定をどのように映像化するのか非常に悩んだ」と明かし、リアルとフィクションの境を繊細に編み、入れ替わったまま大人になっていくふたりの15年を切なく、そしてみずみずしく描き出す。
プロデューサーの小西啓介氏は、芳根と高橋の演技について「他人の人生を生きている役を演じるという複雑で困難なミッションを見事にクリアしていただきました」と絶賛。更に、「お互いを思いやる気持ち、戻りたいけど戻らないほうがいいんじゃないかという葛藤、本作にそこはかとなく漂う優しさと切なさと温かさはこの作品唯一無二のものだと思います」と語る。
そして、一足先に完成した作品を鑑賞したという原作者・君嶋氏は「全員が原作に対して真摯に向き合って作り上げてくださった映画だと感じました」と素直な気持ちを明かし、「原作の一番のファンである自分が言うのだから間違いありません」と太鼓判を押した。
芳根京子「もがいて、もがいて、それでも精一杯、生きました」
以下、芳根と高橋のコメント全文。
○芳根京子
「水村まなみとして生きてきた15年。ある日突然始まった、坂平陸としての人生。どうやったら自分らしく生きていけるのか。どうすれば、相手らしく生きることができるのか。どうやって自分を受け入れていくのか。どうすれば相手を受け入れられるのか。入れ替わって15年。大学、仕事、恋愛、出産。さまざまな経験を経て、30歳になった二人は、果たして元に戻ることができるのか? そもそも、戻りたいと思うのか? もがいて、もがいて、それでも精一杯、生きました。この物語を、ぜひ映画館で見届けていただけたら嬉しいです」
○高橋海人(King & Prince)
「入れ替わってから15年。静かな痛みを、長い間抱えてきたふたり。未来が見えない怖さと二人で戦いながら、でも同時に、だからこそ日々の痛みも大切に感じられる。まなみと陸のあいだに流れる、リアルとファンタジーの狭間みたいな時間を、そんなふうに思い描きながら。僕の中にある想像力を総動員して作品に向き合いました。観てくださる方は、いつの誰に、どんなふうに心を投影するんだろう。みなさんに観ていただけるのが、すごく楽しみです。映画館でご覧いただけると嬉しいです。ぜひお楽しみください!」
※高橋海人の「高」の正式表記ははしごだか
