銀行マンも「半沢直樹」がお好き!? 銀行マンに「半沢」見ていますか、と聞いてみた

TBS系ドラマ「半沢直樹」(毎週日曜、午後9時~)が絶好調だ。第5話で番組最高視聴率を叩き出し、「日曜の夜が楽しみ」という会社員も多いようだ。ドラマの舞台となっている銀行で働く、当の銀行マンたちはどう見ているのだろうか。そもそも、見ているのか、どうなのか。銀行で働く人たちに聞いた。

「半沢直樹」主演の堺雅人【写真:Getty Images】
「半沢直樹」主演の堺雅人【写真:Getty Images】

懐かしさを感じる2020年の「半沢直樹」

 TBS系ドラマ「半沢直樹」(毎週日曜、午後9時~)が絶好調だ。第5話で番組最高視聴率を叩き出し、「日曜の夜が楽しみ」という会社員も多いようだ。ドラマの舞台となっている銀行で働く、当の銀行マンたちはどう見ているのだろうか。そもそも、見ているのか、どうなのか。銀行で働く人たちに聞いた。

「私は毎回見ていますが、社内でドラマ『半沢直樹』が話題になることはあまりないですね」と言うのは、日本のメガバンクグループ傘下の銀行に勤務するアラフィフの戸田弘さん(仮名)。今回の「半沢直樹」の印象は「懐かしい、という感じ」だという。

「7年前に見ていたときはそんなふうに感じなかったので、あれから銀行はずいぶん変わったってことでしょうね。今はコンプライアンスが厳しく問われるので、『ドラマだなぁ』と感じる部分が多いです」

 たとえば、どんなところか。

「飲み屋で半沢と渡真利、東京セントラル証券の森山らが業務について話すシーンが何度も出てきますよね。7年前なら今より大らかで、そういうことも多少ありましたが、今は考えられません」

 会社の内情や業務内容が外部にもれるようなところでは話さず、社内で話すのが鉄則になっているそうだ。

“普通”の銀行マンは半沢より諸田に近い!?

 パワハラ、イジメも「ドラマだなぁ」と感じる部分だ。

「昔は上司のパワハラや無茶な仕事の押しつけもありましたけど、今はそんなことをしたら大変。軽いイジメのようなものは今もありますけど、露骨なことをする人はいないのでは。周りが見ているので、そんなことをしたら結局は自分の評価を下げるだけですから」

 これは銀行員に限らず、他の業界でも同じではないか、という。

「上司や親会社の人間を怒鳴りつけたり、罵倒したりするなんてことも考えられません。前半部分で出てきたような、同じグループ会社の銀行と証券で同じ顧客を取り合う、ということも考えにくい。銀行から証券に出向している人間なら普通は銀行よりの行動をとる、つまり半沢より、出向先の証券会社の情報を出向元の銀行に流した諸田のような行動をとるのが普通だと思います。自分の給料を出しているのは、出向先じゃなくて元の銀行の方なんですから」

 なるほど。ちなみに、戸田さんはただいま子会社に出向中。

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