タレント・俳優などさまざまな顔を持っているいとうまい子が16日までに『ABEMAエンタメ』の密着企画「NO MAKE」に登場。60歳の現在について明かしている。

　1980年代アイドルとして人気を博したいとうは現在、大学で教授としても働いている。教えているのはヒューニング学。「ヒューニングっていうのはヒューマンチューニングといってすごく高額な楽器もチューニングしないといい音でないですよね？　それと同じで悩んだり困ったりしたときにいつもそこに立ち返って自分を正しい方向に持っていくことをスキルとして身に付けてもらう学問です」と説明した。

　初講義では自己紹介もかねてデビューのきっかけを明かす。芸能界の一部でヤラセがあることや、もう一歩踏み込んで性接待についても言及。

「仕事が決まりました。『打ち合わせしたいからご飯食べましょう』って言われて関係者の方とマネジャーと食べてたら『今晩、相手してよね』って言われて。私は『それは無理ですよ』って返したら次の日仕事を降ろされちゃったりね。つらいというよりは悲しい。私って不幸だなって思ったことはないけど、なんでこんなにうまくいかないことがいっぱい起こるのかなって」

　講義後には「芸能変えたいですよ。ただ私みたいな弱者の力ではなにも変わらないので、だからできればこの私の思いを毒牙にかかりそうな人たちにまずはレクチャーしてあげれば。1個の仕事がなくなったって次があるから。でもね、みんな1個の仕事がなくなったら大変になると思って身を粉にして受けちゃうわけですよ。そんなことないからっていうのは伝えてあげたいですよね」とヒューニングを芸能界で生きる人にも知ってほしいと告白。

　また芸能界と性の問題について「これって悲しいかな、なくならない。弱者と強者の世界観はずっと続くんじゃないんですか？　なくならないと思う。テレビ局が『規制をします』って言ったって制作会社とかがやったら全く見えない感じになっちゃう。悲しい話ですけど、特に女の子は心を強く持って、それを扱う事務所があるなら事務所はそんなことを売りにしてあげないでほしい。でもね……それを売りにする事務所もあるから。そこも問題ですよね。悪ははびこりますよ、いつも」と苦笑いしていた。

　今回の出演に視聴者からは「いとうまい子さんって可愛い顔してるよね」「尊敬しかないです」「60歳でも出来るて素晴らしい」「そんなに過去があったなんて、驚きました」「懐かしい！」「絶対色々知ってるやつだ」「私も講義を受けたいです」「これ放送してよかったんか？」などのコメントが寄せられている。