『御上先生』出演の吉岡里帆、詩森ろば氏の脚本に感動「『何がやりたいか』がすごく明確」

俳優の吉岡里帆が、TBS系連続ドラマ『御上先生』(日曜午後9時)の取材会に出席。作品の印象や現場の雰囲気について語った。

『御上先生』は詩森ろば氏が脚本を手掛ける【写真:(C)TBS】
『御上先生』は詩森ろば氏が脚本を手掛ける【写真:(C)TBS】

対話の多い現場で「練りに練って、お芝居にみんなで挑む」

 俳優の吉岡里帆が、TBS系連続ドラマ『御上先生』(日曜午後9時)の取材会に出席。作品の印象や現場の雰囲気について語った。

 松坂桃李が主演を務める同作は、『ドラゴン桜』(2021年)、『マイファミリー』(22年)、『VIVANT』(23年)、『アンチヒーロー』(24年)など同局の「日曜劇場」で話題になった作品を担当してきた飯田和孝プロデューサーが手掛ける完全オリジナルストーリー。第28回読売演劇大賞優秀演出家賞をした詩森ろば氏が脚本を手掛ける。

 未来を夢見る子どもたちが、汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実と、そんな現実に1人の官僚教師と令和の高校生たちが共に立ち向かっていく、“教育のあるべき真の姿”を描く大逆転教育再生ストーリー。松坂演じる東大卒でエリート文科省官僚の御上孝(みかみ・たかし)が、新たに設立された“官僚派遣制度”によって県内トップの東大合格者を誇る私立隣徳学院に赴任し、日本の教育を変えるために現場から声をあげる。吉岡は御上が赴任した隣徳学院で3年2組の副担任を務める国語教師・是枝文香(これえだ・ふみか)を演じる。

 脚本担当の詩森氏は、松坂が主演した映画『新聞記者』で、第43回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。吉岡は『新聞記者』を映画館に2回見に行ったと明かし、「心を動かされました。その時、『どんな脚本家さんなんだろう』と調べたのが、初めて詩森ろばさんを知ったきっかけです」と語った。

『御上先生』の台本は、早い段階で1話から最終話までそろっていたという。「その完成度の高い台本にまず感動して。ドラマは“撮りながら書いていく”というスタイルが多いと思いますが、(すでに台本ができていたので)ろばさんの中で『何がやりたいか』がすごく明確でした」と称賛した。

すでに1話から最終話の教室シーンは撮り終わっている【写真:(C)TBS】
すでに1話から最終話の教室シーンは撮り終わっている【写真:(C)TBS】

 作品の印象を聞かれると、「やっぱり、『令和の新しい学園ドラマ、新しい社会派のドラマを作る』という気概があふれている現場で。これまでやってきたこととは違うことをしなきゃいけないという、ある種の使命感みたいなものが空気として流れています」と語った。「日本教育に切り込みを入れてくという、本当に難しい題材で、演じていても毎回毎回考えさせられます。練りに練って、お芝居にみんなで挑むという感じなので、結束力が生まれています」と、現場の雰囲気も明かした。

「難しいことにチャレンジしているチームとして、“対話の多い現場”というのが特徴」といい、「生徒役の子たちはオーディションで選ばれた精鋭たちでもありますし、大人チームはこの脚本に共感して『届けなきゃ』『届けたい』という強い思いを持って参加している。みなさんと意見交換もします。『どうしたらこの本の良さがより伝わるんだろう』と、自分の役柄を通して緊張感と工夫を持って撮影に臨んでいます」語った。

 すでに1話から最終話の教室シーンは撮り終わっており、「撮影の4か月という期間の間で、みんなが主体性を持って仕事に挑んでいる姿と、作品の中の生徒たちの成長がリンクしています」と変化を感じるという。「“自分事”として社会問題に対して取り組んでいく姿勢が、撮影中にも育まれていったのを感じます」と振り返った。

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