五輪かプロ入りか…小川直也に長男・雄勢の今後を直撃 自分が通ってきた道の“厳しさ”強調「甘くはねえぞって」

2月28日、バルセロナ五輪柔道銀メダリストでもある“暴走王”小川直也が、自身のYouTubeチャンネル「暴走王チャンネル」にて、小川とその長男・雄勢(パーク24)による、柔道教室の模様を公開した。タイトルには「【密着】“暴走王”小川直也&雄勢親子による初の柔道教室/五輪かプロ入りか。父は長男・雄勢の今後をどう思っているのか…?」とある。動画によると、小川親子が柔道教室を実施するのは初めてとのこと。今回はこれを取り上げる。

初の柔道教室を行った小川直也(左)と長男の雄勢
初の柔道教室を行った小川直也(左)と長男の雄勢

小川雄勢は今年7月に父・直也がプロに移った年齢(29歳)に

 2月28日、バルセロナ五輪柔道銀メダリストでもある“暴走王”小川直也が、自身のYouTubeチャンネル「暴走王チャンネル」にて、小川とその長男・雄勢(パーク24)による、柔道教室の模様を公開した。タイトルには「【密着】“暴走王”小川直也&雄勢親子による初の柔道教室/五輪かプロ入りか。父は長男・雄勢の今後をどう思っているのか…?」とある。動画によると、小川親子が柔道教室を実施するのは初めてとのこと。今回はこれを取り上げる。(取材・文=“Show”大谷泰顕)

 直也が雄勢とともに柔道教室を行ったのは2月1日のこと。場所は小川道場の近くにある、茅ヶ崎総合体育館だった。同体育館にはこれまで冷房設備がなかったが、昨年末に改修工事を終えたことから、「茅ヶ崎総合体育館リスタート~こけら落とし~」と題し、小川親子に柔道教室を依頼した。当日は佐藤光市長も訪れるなど、大盛況のうちに幕を閉じた。

 動画では、雄勢が集まった地元の子どもたちを前に大内刈り、体落とし、内股を披露。その後、実際に約60人以上の子どもたちに指導をしていく様子が公開されている。

 また、動画では柔道教室と合わせ、移動中の直也に、雄勢の今後に関する質問を行う場面も収録されている。

 というのも雄勢は現在、パーク24の柔道部に所属しているが、通常であれば2028年のロス五輪を目指すことになる。問題はその後はどうしたいと考えているのか。これに関して直也は「まだ柔道やって、その後、何かやるんじゃない、自分で。好きにやっているんだからいいんじゃないの?」と回答。

 率直にプロ入りはありそうか、との質問には「五輪っていうか、俺はプロに移った年齢(29歳)なのよ」と答え、雄勢が今年の誕生日(7月20日)で、小川がプロ入りした年齢になることを明かした。

 しかしながら直也は、「時代も違うしさ。プロをすすめるわけじゃないんだよな。だけど自分の通ってきた道だから否定はしたくないし。ただ、厳しいだけ。厳しいから厳しさは言える(アドバイスできる)けど。否定じゃなくてね。それは誰でもそうだと思うんだよ、甘くはねえぞってさ」と続ける。

柔道教室後の集合写真
柔道教室後の集合写真

小川雄勢によるSTOはあるか

 それでも、もしプロ入りした場合はどうなのか、との問いに対しては、「俺とは違う路線で行ったほうがいいだろうなあ」と話し、その理由についてこう述べた。

「俺の時は(アントニオ)猪木さんていう師の下でやったから。猪木さんがまず現役で『元気ですかーッ!』みたいなことをやっていればそれはさ、『お願いします。行けよ』って言いたいけどさ。日本のプロレスがいかんせん……ちょっと違うよな、今」

 もちろん、軽々に結論づけられる話ではないものの、直也と並んでもまったく遜色のない体格と技術を持った雄勢を見るだけで、“この後”がどうなっていくのか。それを自然と妄想したくなる。

 今回は雄勢による大外刈りは披露されなかったが、雄勢が子どもたちへのお手本として披露した大内刈りの迫力を観ると、どうしても父・直也によるSTO(スペース・トルネード・オガワ)を連想してしまう。当然のことながら、STOは柔道出身者の直也が大外刈りをベースに開発したものだが、現在のプロレス界では使い手も増えてきた。

 それでも、もし雄勢がプロ入りした場合は、文字通り正統後継者になる。それだけにこの後、“暴走王子”が誕生するか否か。現時点での実現性は低いとしても夢が広がることだけはたしかだろう。

 ちなみに動画によると、柔道を始めた雄勢が小学4年生で初めて試合に出場したのが同体育館だったとのこと。

 実際、雄勢は「今日、十数年ぶりにここに来て、時間を過ごすことができて、とてもうれしかった」と話していた。

 最後に直也は「なかなか茅ヶ崎っていうところはまとまりが悪いんだけど、これを機に普及していきたいと思っております」「親子でこの茅ヶ崎市で(柔道教室を)やるっていうのも、なかなか縁深いものなのかな」と話していたが、コロナ禍以来となる親子での柔道着に袖を通す場面が作れたことは、まんざらでもない様子だった。

 果たして雄勢は今後、どんな道を歩んでいくのか。それがどの道であっても、自然と注目せざるを得ない男、それが“暴走王”小川直也の血を受け継ぐ者の宿命であることは間違いない。

 であるならどうなろうとも、雄勢には「迷わず行けよ、行けばわかるさ」(A猪木)の言葉を贈りたい。

(一部敬称略)

次のページへ (2/2) 【動画】小川直也が長男・雄勢とともに初の柔道教室を実施した実際の映像
1 2
あなたの“気になる”を教えてください