古市憲寿氏、記事訂正・謝罪の文春は「廃刊にした方がいい」 “説明責任”求める「フェアじゃない」
社会学者の古市憲寿氏が31日、関西テレビ『旬感LIVEとれたてっ!』(月~金曜午後1時50分)に生出演。元タレント・中居正広氏の女性トラブルに関して、週刊文春が当初の内容から訂正・謝罪した問題にコメントした。文春は昨年12月26日発売号で、発生当日に女性(X子さん)を中居氏宅に誘ったのはフジテレビ編成幹部A氏と報じたが、次号以降は“上書き”する形で中居氏に変更。橋下徹氏からの指摘をきっかけに訂正・謝罪を掲載した。
「週刊誌の位置づけが変わってきた」とXの真意を説明
社会学者の古市憲寿氏が31日、関西テレビ『旬感LIVEとれたてっ!』(月~金曜午後1時50分)に生出演。元タレント・中居正広氏の女性トラブルに関して、週刊文春が当初の内容から訂正・謝罪した問題にコメントした。文春は昨年12月26日発売号で、発生当日に女性(X子さん)を中居氏宅に誘ったのはフジテレビ編成幹部A氏と報じたが、次号以降は“上書き”する形で中居氏に変更。橋下徹氏からの指摘をきっかけに訂正・謝罪を掲載した。
番組では、28日に古市氏がXでポストした「『週刊文春』が媒体として、日本社会を動かす力を持った以上、誤報をこっそりと『修正』する姑息なことは許されない。他者に求めているように、なぜ間違いが生まれたか説明する責任がある」という内容を紹介。
古市氏は、生放送で改めて「週刊誌の位置づけが変わってきたと思うんですね。しれっと修正することなんて昔は当たり前でしたし、週刊文春も何度も裁判で負けてます。それぐらい誤報とか修正・訂正ってことは日常的にあったんだけれども、“週刊誌だからいいよね”って認められてきたと思うんです。もはや日本全体を巻き込むような力を厳然として週刊文春が持ってしまったわけじゃないですか。そうなってしまった以上、その責任があると思うんです。コンプライアンスの時代になったからこそ、文春も他人に求めてきたわけじゃないですか。不倫を報道してみたりとか。そういうこともあるので、説明責任を果たさないとフェアじゃないのかなと思いますね」とコメントした。
MC・青木源太アナウンサーが「週刊文春はペンのメディアじゃないですか。説明責任はペンのコメントだけでは果たせていないとお考えですか?」と尋ねると、古市氏は「基本は会見をやった方がフェアだと思うんです」と社長以下、編集長まで出るべきとしつつ「もちろん、文章(での謝罪)でもいいですよ。文章だとしたら、今の説明はあまりにも足りないですよね」と指摘した。
「第一報で“Aさんが誘った”ってなってますけど、それはX子さんの知人の証言って形になってるんですね。そのX子さんの知人と言う方が記憶違いをしたのか、X子さんの知人という存在がそもそもいなかったのか。週刊誌がよく使う手法ですけど。つまびらかにしてもらわないと、何がどう間違ってこういう経緯になったのかを説明してもらわないと、同じ間違いをまた起こしますよね」と危惧し、「週刊文春がまた同じような間違いを起こして、日本中をまた混乱に巻き込むってことになりかねない」と再発防止を含めて説明をする必要を訴えた。
雑誌メディアの説明会見となると異例となるが、石原良純も「時代が変わっていく中で、そういう今までなかったことが起こる。だから、今までなかったことをしなきゃいけない。これは地球温暖化で異常気象が起こって、何かわけわかんないことが起こるのと同じだと思うよ」と肯定的だった。
また、古市氏は「ホントは週刊文春は廃刊にした方がいいと思いますけどね」と発言。「文藝春秋の社員もかわいそうで。文芸局とかの人がめちゃくちゃ割食ってるわけですよ。週刊文春が“暴走”してるせいで。小説作りたくてマジメにやって編集者もたくさんいるのに、そういう人たちが一番割を食ってる」と私見を披露。
青木アナが「フジテレビのガバナンスの問題に一石を投じた意義もあるんじゃないですか」と聞くと、古市氏は「社会的な意義はあると思うんです。でも、問題を起こしちゃった以上、誰も週刊文春のことを信じないじゃないですか。ウソをつく媒体なんだなってことが、みんなわかっちゃった以上、使命を終えたのかなと思います」と主張した。