「ジェンダーレスの体つきでいたい」―ジム開業の美人バレーボーラーが語る「美学」

V・プレミアリーグ時代、“美しすぎるバレーボール選手”と呼ばれ注目されていた滝沢ななえさん(32)。3年前、突然、テレビのバラエティ番組で同性愛をカミングアウトした。そんな滝沢さんは現在、パーソナルトレーナーとして活動しているという。どんな活動をしているのか。また、コロナで運動不足になっている人たちに向けた、簡単にできるトレーニング法を聞いた。

同性愛を告白した滝沢ななえさん【写真:荒川祐史】
同性愛を告白した滝沢ななえさん【写真:荒川祐史】

六本木でマンツーマンレッスン、“美しすぎるバレーボール選手”として注目された滝沢ななえさんに聞く

 V・プレミアリーグ時代、“美しすぎるバレーボール選手”と呼ばれ注目されていた滝沢ななえさん(32)。3年前、突然、テレビのバラエティ番組で同性愛をカミングアウトした。そんな滝沢さんは現在、パーソナルトレーナーとして活動しているという。どんな活動をしているのか。また、コロナで運動不足になっている人たちに向けた、簡単にできるトレーニング法を聞いた。

 去年11月に独立して「PERSONS Training Salon」を起ち上げ、六本木の東京ミッドタウン近くのマンションの一室でマンツーマンレッスンをしています。営業時間は、基本は朝10時から20時受け付けまで。料金は入室から退室まで90分で1万5000円。お客様は今のお客様からの紹介とかSNSでコンタクトをとってきてくださる方で、全部で30〜40人。都内だけじゃなくて埼玉とか茨城とか、もっと遠くからいらしてくださる方もいるんですよ。私のファンが多い? そんなことないですよ。案外、もうバレーボール選手としての私を知らない方もいますね。

独立前は美尻トレーナーやバレーの指導者だった

 独立する前は3年間、お尻のトレーニングに特化したジムで美尻トレーナーをしていました。その前はバレーボールの個人指導をしていたんです。引退直後だったので「バレーボールを仕事にできたらいいな」と思って、インターネットで「バレーボール」「アルバイト」って言葉を入れて検索したら、「東京バレーボールアカデミー」というコーチ6人ぐらいの小さいスクール……バレーボールの塾のようなものを見つけて(笑)。3年間、区の体育館とかで、小学生からママさんバレーをやっている方までを相手に教えていました。

「東京バレーボールアカデミー」にはすごく良くしていただきました。バレーボール以外の道はないかと、模索していたときに、知り合いに声をかけられ、美尻トレーナーを始めたんです。女性アスリートからトレーナーになる人って少ないと思うんですけど、私はやり甲斐を感じるので、この仕事が好きですね。

客は美を求める人から健康のためという人までさまざま

 いろいろ勉強しながら指導をするうち、お尻だけじゃなく、もっと身体全体を見て完全にお客様の要望に合わせたトレーナーになりたいな、と思って独立しました。人の身体って関節の柔軟さ、骨盤の向き、足のカタチ、痩せやすい部位も1人ひとり全然違う。トレーニングをする動機もそれぞれ。だから、私の「PERSONS Training Salon」ではお客様1人ひとりに合わせたメニューを提供しています。

 私のお客様は40~50代の方が中心。要望は年代によって違いますね。30代後半〜40代の方は美しくありたい方とかが多くて、50代になると健康のために、とか、10年先も元気でいたいから今からトレーニングしたい、という方とか。女性のお客様だけではないですけど、やはり個室で1対1になるので、男性は紹介のみ受け付けています。だいたい、お客様のダンナさんとかですね。

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