大阪城ホール2DAYSの有観客ライブが無事終演 観客のマナーが今後の指針、音楽業界に光
大阪城ホールで9日、「Osaka Music DAYS!!! THE LIVE in 大阪城ホール」の2日目の公演が開催された。この日の出演者は初日とはガラリと印象が変わり、若手からベテラン、シンガー・ソングライターにロックバンド、弾き語りなどジャンルやスタイルもさまざま。観客も世代を越えた約4000人が集まった。
2日間にわたる有観客ライブが無事終演
大阪城ホールで9日、「Osaka Music DAYS!!! THE LIVE in 大阪城ホール」の2日目の公演が開催された。この日の出演者は初日とはガラリと印象が変わり、若手からベテラン、シンガー・ソングライターにロックバンド、弾き語りなどジャンルやスタイルもさまざま。観客も世代を越えた約4000人が集まった。
この日も初日同様にマスク着用やこまめなアルコール消毒を実施し、ディスタンスを保ちながらのライブ鑑賞に。前日の盛り上がりはすでにSNSや大阪のラジオ3局の各番組でも話題になっていたこともあり、開幕のアナウンスが流れると歓声の代わりに大きな拍手が沸き起こった。
トップバッターの瑛人はこの日が関西での初めてのライブ。緊張した表情を見せつつも、SNSを中心に話題となった「香水」を披露。柔らかく包み込むような歌声であっという間に観客の心を癒やしていく。「これからも皆さんの耳に届く歌を作っていきたい」と意気込みを語り、「HIPHOPは歌えない」など3曲を歌い上げた。
続く「マカロニえんぴつ」は“希望だけを見せるロックバンド”でありたいと、「ブルーベリー・ナイツ」からキーボードを活かした鮮麗なサウンドを響かせ、観客の心を強く揺さぶっていく。新曲「溶けない」をはじめ、端正に作りこまれたサウンドは広い会場にもぴったりとハマり、同会場でのライブが初めてとは思えない。「自分たちの特等席(ステージ)は譲れない。そして好きなアーティストのライブを観る、その客席から見える景色はあなたたちだけの特等席なんです」と、ステージに立てる喜びを大きく叫びステージを後にした。
アコースティックスタイルで登場した阿部真央は「制限はあるけど、こんなスペシャルなライブも今だけ!」と、逆境さえも楽しもうと「ロンリー」から凛とした歌声を響かせた。12日配信予定の新曲「Be My Love」で爽快な高音域の歌声を、「まだいけます」では体の奥底から湧き出る力強い歌声を聴かせるなど、楽曲ごとに多彩な表情、歌声で魅了。MCでは久しぶりのライブということもあってか、トークが止まらないという無邪気な一面も見せつつ、長い自粛期間を経ることで「自分らしさを考え、形成することができた」と、これからの活動に期待高まる言葉を残した。
イベント前半を締めたのは山内総一郎。「みんなでライブを作り上げたい」と観客の手拍子とともに「LIFE」から真摯に音を届けていく。6月に配信されたシングル「光あれ」では先が見えない、見るのが辛い状況が続くなかで、ライブで音楽を届けることができたことを喜び、「音楽は行く先を照らす光じゃないといけない」と、音楽に懸ける思いがより強くなったと語った。歌詞にある“同じ魔法にかかった 会えてうれしかった”という言葉はきっとその場にいた誰もが思ったことだろう。