話題ドラマで女優デビュー 松本若菜の中学時代演じた14歳「挑戦できる人でいたい」

新人俳優・原田花埜(はらだ・はなの)の存在がまぶしい。2024年10月期のフジテレビ系連続ドラマ『わたしの宝物』で主演の松本若菜が演じた美羽の中学時代をみずみずしく演じ、話題急上昇。12月19日から配信がスタートしたFODオリジナルストーリー『ぼくの宝物』でも同役を好演している。実生活も中学2年生の原田は俳優を夢見て、大手芸能事務所のスターダストプロモーションが23年に開催した「第3回スター☆オーディション」に挑み、見事グランプリに輝いた。夢への扉を自らの手で開き、すぐにCMや広告モデルとしての活動をスタート。そして今回念願のドラマ初出演を果たし、輝かしい第一歩を飾った。そんなネクストブレイクが期待される“若手女優”に、人生初となるインタビューを行った。

FODオリジナルストーリー『ぼくの宝物』で松本若菜が演じた美羽の中学時代を好演【写真:藤岡雅樹】
FODオリジナルストーリー『ぼくの宝物』で松本若菜が演じた美羽の中学時代を好演【写真:藤岡雅樹】

『わたしの宝物』で中学時代の美羽を演じた14歳・原田花埜

 新人俳優・原田花埜(はらだ・はなの)の存在がまぶしい。2024年10月期のフジテレビ系連続ドラマ『わたしの宝物』で主演の松本若菜が演じた美羽の中学時代をみずみずしく演じ、話題急上昇。12月19日から配信がスタートしたFODオリジナルストーリー『ぼくの宝物』でも同役を好演している。実生活も中学2年生の原田は俳優を夢見て、大手芸能事務所のスターダストプロモーションが23年に開催した「第3回スター☆オーディション」に挑み、見事グランプリに輝いた。夢への扉を自らの手で開き、すぐにCMや広告モデルとしての活動をスタート。そして今回念願のドラマ初出演を果たし、輝かしい第一歩を飾った。そんなネクストブレイクが期待される“若手女優”に、人生初となるインタビューを行った。(取材・文=福嶋剛)

――今回が初めてのメディアインタビューとお聞きしました。

「はい。ちゃんと話をするインタビューは初めてになるのでちょっと緊張しています」

――出身は広島県だそうですね。

「小学校を卒業するまで広島で育ち、中学校に上がるタイミングで神奈川県に引っ越しました」

――広島ではどんな子ども時代を過ごしていましたか。

「小さい頃は甘えん坊で、保育園に行く時はいつも泣いてお母さんから離れませんでした。面倒見の良い兄がいて、仮面ライダーごっことかしてよく一緒に遊んでもらいました。小学生になると大好きなアニメ『プリキュア』『ちいさなプリンセス ソフィア』をよく見ていましたね。学校では負けず嫌いなところがあって、鉄棒の逆上がりができるまで休み時間を全部使って練習したり、一度やると決めたら、できるまで絶対に諦めないという子でした」

――好きな食べ物は。

「(広島名物の)お好み焼きはもちろん大好きですが、私はトマトが一番好きです。家にいる時は、ほぼ毎日大きいトマトを一日2個は食べています。丸ごと食べたり、スープにして食べるのも大好きです。トマトさえあれば生きていけるかもしれません(笑)」

――これまで何か習いごとをしていましたか?あれば教えてください。

「(小学生のとき)ピアノと水泳をやっていました。私のピアノの先生は少し変わった優しい先生で、『まずは楽しむことが一番』とおっしゃって、発表会でも第1部はクラシックで第2部はドラマの主題歌とか自分が弾きたいものを何でも弾いていいという自由な教室で大好きでした」

――ピアノの発表会の時、緊張はしませんでしたか。

「練習の時は『ちゃんと弾けるかな?』ってすごく不安に思うのですが、意外と本番は落ち着いてできるタイプなので、発表会も間違えないで弾けました」

――本番に強いタイプなんですね。

「はい! 今でも強いと思います(笑)」

――タレントオーディションを受けようと思ったきっかけは。

「もともとドラマを見るのが好きでしたが、神奈川に引っ越してから街でスカウトの方に声をかけていただくことがありました。それから、少しずつ興味を持つようになりました。それで『やってみようかな』と思って生まれて初めて応募したのが『(第3回)スター☆オーディション』でした」

――受けてみていかがでしたか。

「『悔いのないようにやり切ったらそれでいいや』と思って受けたので、まさか自分の名前が呼ばれるとは思っていませんでした。呼ばれた時は、すごくビックリしました」

――表彰式では、事務所先輩の北川景子さんからトロフィーを授与されました。

「ステージに上がる前に袖の方で北川さんから『おめでとう! これから頑張ってね』って声を掛けてくださって、うれしかったです」

――グランプリを獲って最初のお仕事はCMの撮影だったそうですね。

「はい。不動産会社のCM撮影で地方に行きました。その日は雪が降っていて撮影が1回延期になってしまって……。初めてのお仕事だったので『撮影できるかな?』って緊張と不安でいっぱいでしたが、監督さんやスタッフさんがとても優しく丁寧に教えてくださったので、撮影が終わってOKをいただいた時、すごくホッとしました。テレビでそのCMを見た時は感動しました。忘れられない思い出です」

原田花埜の大好物はトマト「トマトさえあれば生きていけるかも」【写真:藤岡雅樹】
原田花埜の大好物はトマト「トマトさえあれば生きていけるかも」【写真:藤岡雅樹】

『わたしの宝物』で念願のドラマデビュー

――そしてグランプリから1年後、『わたしの宝物』で念願だったドラマデビューを果たしました。

「こういう世界でお仕事をさせて頂けるだけでも普通ではないことだと思うので、夢だったお芝居の仕事ですけど、『1つひとつ真剣に勉強しなくちゃいけない』と思いながらやらせて頂いています。『わたしの宝物』は、私にとって初めてのドラマの現場となり、すごく緊張しました。でも監督さんにいつも『こうやって演じてみたらどうかな』と丁寧に演技のご指導をして頂きました。細かいところまで教えて頂き、『こうやって役作りをしていくんだ』と学ばせて頂きました」

――芝居への興味が今まで以上に湧いてきましたか。

「はい。『もっといろんな役に挑戦したい』という気持ちが今はすごく大きいです。モデルのお仕事も大好きなので、先輩のいろんなポージングを真似して勉強しています。緊張感のある現場ばかりですけど、みんなで作り上げるという世界はいいなって思います」

――憧れの俳優さんは。

「永野芽郁さんです。俳優さんとしても大好きですが、タレントとしてもみんなを楽しませてくれる明るくて面白いところが大好きなので尊敬しています」

――FODでは『わたしの宝物』のスピンオフ作品『ぼくの宝物』の配信もスタートしました。原田さんは、再び(ヒロイン)美羽の中学時代を演じています。

「本編でも重要になってくる中学生時代の2人の出会いの物語を作ることができ、大事な役を頂けて、すごくうれしかったです。冬月くんの価値観と美羽の価値観、冬月くんの家庭と美羽の家庭などの少しの違いを出せるようにスタッフのみなさんや冬月君役の小山十輝さんと相談して作り出せたのは達成感がありうれしく、大切な思い出になりました。今回関わってくださったスタッフのみなさんとまた一緒にお仕事ができるように頑張っていきたいです」

――原田さんが、お仕事をする上で今一番大切にしていることを教えてください。

「これまでに教わった『みんなで支え合って作っていくこと』と『1つひとつの仕事を丁寧にやること』を大切にしています。それと『できなくてもいいから自信を持ってやる』ことも心掛けています。オーディションの時、ダンスが苦手な私を見て、先生から『ダンスだけ自信がないように見えてしまったらもったいないですよ』『何でもできる人にならなくてもいいから、挑戦する気持ちだけは忘れないでね』とアドバイスを頂きました。これからも何でも挑戦できる人でいたいです」

――2025年は高校受験となりますね。タレント活動も忙しいですし、勉強は大変じゃないですか。

「たまに先生の声が子守唄になって寝てしまいそうな時もあるのですが、そんな時は思い切り目を大きく開いて『寝ちゃだめだ!』と言い聞かせています(笑)。お仕事と勉強をしっかり頑張っていきたいと思います」

□原田花埜(はらだ・はなの)2010年4月4日、広島生まれ。23年、スターダストプロモーション主催の「第3回スター☆オーディション」でグランプリを受賞。24年、「ミスセブンティーン2024」ファイナリストに。24年10月期のフジテレビ系連続ドラマ『わたしの宝物』で主演の松本若菜が扮(ふん)した美羽の中学時代を演じ俳優デビュー。現在、ドラマ、CM、雑誌モデルとしても活動する。趣味はピアノ、陸上(短距離)、メイク、ショッピング。特技は軟体パフォーマンス、トマトをたくさん食べられること。身長162.5センチ。血液型はA型。

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