新社会人で580万円の愛車購入、原点はおじのスカイライン ローン生活も「人生一度きりなので」

就職を直前に控えた春、人生のもう一つの決断をした。「いつかは青のスポーツカーに乗りたい」。幼少期から抱いてきた夢を、実現させた。奮発して手に入れたマイカーは、ホンダ シビック タイプRだ。社会人になるタイミングで組んだローン。20代の男性会社員のオーナーは、無理なくちょっぴり節約生活を送りながら、最高の走りを満喫している。

新社会人で購入したホンダ シビック タイプR【写真:ENCOUNT編集部】
新社会人で購入したホンダ シビック タイプR【写真:ENCOUNT編集部】

「サーキットを走ることで、公道を安全に運転できることにつなげられる」の格言に感銘

 就職を直前に控えた春、人生のもう一つの決断をした。「いつかは青のスポーツカーに乗りたい」。幼少期から抱いてきた夢を、実現させた。奮発して手に入れたマイカーは、ホンダ シビック タイプRだ。社会人になるタイミングで組んだローン。20代の男性会社員のオーナーは、無理なくちょっぴり節約生活を送りながら、最高の走りを満喫している。

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「人生一度きりなので、思い切りました」

 2017年式のFK8型、初期モデルだ。人気国産ブランドのスポーツカーを中古で手に入れて、来春で4年目を迎える。

 原点は、おじの愛車だ。「おじはスカイラインに乗っていたんです。R33の2.5リッターターボ。小さい頃によく乗せてもらっていて、それで、『いつかは』と夢を持つようになりました。アニメも大好きで、『頭文字D』『ワイルド・スピード』『湾岸ミッドナイト』といった作品に触れてきたことも、クルマ好きになったことの理由にあります」。ワクワク感であふれたスカイラインの乗車体験が、人生を導いていった。

 大学時代は背伸びせず、スズキ・ワゴンRに乗っていた。それでも、5速MT仕様だ。その次のマイカーとしてスポーツカーを探した。

 パフォーマンス性にも魅了され、狙いを定めたシビック タイプR。「オーダー終了もあって新車は断念しました。ディーラーさんにお願いをして、中古車を探しました。見つかるかなとちょっと不安でした」。ちょうど入社直前のバタバタの時期。いくつか候補が見つかったが、これに決めようと返事をしたタイミングで売れてしまったり、総走行距離1万キロの個体で悩んだり、一筋縄ではいかなかった。

「結構ギリギリになってこの個体が出てきて。カーボンウイングが付いていて、これが決め手になりました」。ブルーのクールな1台に心を射抜かれた。

 ディーラーオプションなどが付いて、中古ながら約580万円。新社会人で大きな買い物だ。「スポーツカーの夢をかなえるチャンスでしたので、好きなものにはお金を使おうと、心を決めました」。6年ローンを組み、かけがえのない相棒を手に入れた。

 ひと言で表すと、「乗っていて楽しいクルマ」。スピード感あふれ、坂道もなんのその。それに、レース観戦が趣味なのだが、「タイプRはかなりの収納力があって、物がたくさん積めるので、サーキット観戦にすごく役立つんです」。ファシリティーは申し分ない。

 当然ながら、“走りの追求”は、見るだけではない。「今年初めてサーキットを走りました。富士スピードウェイとモビリティリゾートもてぎです。これからもサーキットを走れたらと思っています。先輩方から『サーキットを走ることで、公道を安全に運転できることにつなげられる』という話を聞いています。加減速のコントロールやコーナーの速度など、全体を見通して運転できるようになる。その領域に自分もいきたいです」と目を輝かせる。

 ローンを払い終えるのはもうちょっと先だ。日々の暮らしでちょっとずつ節約しており、「平日の昼は週3が社食で、週2は自炊のお弁当を持ってきています。アニメのガンダムシリーズが大好きで、ガンプラももう1つの大きな趣味なのですが、ガンプラは“購入制限”をかけています(笑)。もうちょっと我慢かな」。物価高のご時世で、金銭面の工夫を重ねてカーライフを楽しんでいる。

 社会人になってから、引っ越しを経験。「引っ越しの際は、大型の家具は業者さんに任せますが、このタイプRに積めるだけ積んで荷物を運びました」。愛車は、ライフステージの変化にも寄り添ってくれている「なくてはならない存在」だ。

 巡り会えた運命の1台。「このタイプRと共に、人生を駆け抜けてきました。これからも一緒に走っていきたいですね」。爽やかな笑顔で語った。

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