駐車場でトヨタ・アルファードが隣のBMWに接触したにもかかわらず、逃げ去る動画がネット上に投稿され、波紋を広げている。ドライブレコーダーで一部始終を目撃したnamu（@namu_tt8s）さんに詳しい話を聞いた。

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「A-pit東雲でアルファードがBMWの隣止めてたんだけどアルファード出る時、BMWに当ててそのまま逃げた　偶々そこに居た男性が警察に連絡してもらったから、警察が来るまで待ってドラレコを見せて、BMWのオーナーさんもそのあと来て、直接動画を送った。ぶつかったの仕方ないけど、逃げるのは良くない！」

　11月17日、X上に当て逃げ直後の画像が投稿されると、ネット上は騒然。4700件の“いいね！”とともに、「当て逃げ絶対に許せん」「擦ったことに気がつかないような事故かと思ったら、がっつり当たってることを運転手は認識してて逃げてるのクソすぎる」「こういうの厳罰化してほしい」「自分が目撃したら同じく動画提供すると思う」「ぶつけるぐらい下手なら軽乗っとけよ」など、多くの声が寄せられた。

「私も以前同様の事象で逃げられてしまい、その際は監視カメラや周囲のドラレコに映像がなく、泣き寝入りせざるを得ませんでした」と過去に同様の被害を受けたオーナーから傷ついた車の画像の共有もあった。

　ドラレコの映像によると、カーショップの駐車場からヘッドライトをつけた黒のアルファードが出発。するとその直後、「ドゴン」という大きな音とともに、左隣に停車していた白いBMWに接触した。アルファードはバックしていったん駐車スペースに戻るも、再び前進して走り去る様子が収められている。周辺には他の歩行者もいたが、BMWは無人だった。

　namuさんは店舗で買った商品を愛車のトランクに入れていたところだった。

「アルファードは出口を通過し、そのまま出ていきました」

　愛車はアルファードの右斜め前方に停車しており、ドライブレコーダーが一部始終を捉えていた。

「私の車はちょうど反対側に止めてたからドラレコに全て映っていました」

　何も知らないBMWのオーナーに、“証拠”を提示しなければ――。予定を変更して、現場検証に立ち会った。

　駐車場ではほかにも逃げ去るアルファードをスマホで撮影していた人がいた。投稿からしばらくして、BMWのオーナーからアルファードの運転手が分かり、修理代の請求ができることを告げられたという。

　namuさんが動画を提供しなければ、泣き寝入りになっていた可能性が高いこの事例。投稿は大きな反響を呼び、多くのドライバーへの注意喚起につながった。

「別の車に当たったのは仕方ないですが、ちゃんと責任とって逃げないほうがいいと思います。今の時代は防犯カメラもたくさんあり、ドラレコつけている車も多いので、いつ・どこで撮られるか分からない。逃げても証拠があります。逆の立場として考えてみて、もし自分が買い物終わって車に戻ったら当て逃げされたことに気づいて、証拠もなく、近くに犯人もいなくて悲しい気持ちになると思うので、他人の物に傷をつけたら必ず責任を取ることが一番いいと思います」と再発防止を願った。