小泉今日子が運転手を買って出た…制作映画の現場を豊原功補「人がいなかったから」

豊原功補、小泉今日子、外山文治監督らで立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の第1回プロデュース映画「ソワレ」の完成報告会が29日、東京・新宿のテアトル新宿で行われ、主演の村上虹郎、芋生悠(いもう・はるか)、外山監督、豊原プロデューサーが登壇した。

映画制作会社「新世界合同会社」の第1回プロデュース映画「ソワレ」の完成報告会に参加した豊原功補【写真:ENCOUNT編集部】
映画制作会社「新世界合同会社」の第1回プロデュース映画「ソワレ」の完成報告会に参加した豊原功補【写真:ENCOUNT編集部】

映画「ソワレ」の完成報告会 主演の村上虹郎、芋生悠らが登壇

 豊原功補、小泉今日子、外山文治監督らで立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の第1回プロデュース映画「ソワレ」の完成報告会が29日、東京・新宿のテアトル新宿で行われ、主演の村上虹郎、芋生悠(いもう・はるか)、外山監督、豊原プロデューサーが登壇した。

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 本作は、老老介護の厳しい現実を見つめた短編「此の岸のこと」や吉行和子主演の長編デビュー作「燦燦 さんさん」などで海外から高く評価を受けた外山監督がオリジナル脚本で挑んだ長編第2弾。主人公はオレオレ詐欺に加担する俳優志望の翔太(村上)と和歌山の高齢者施設で働くタカラ(芋生)。ある夏の日、タカラが、かねてから性暴力に悩んでいた父親を刺してしまったことから、2人の逃避行が始まる……。

 豊原、小泉両プロデューサーは現場でも中心的に動いたそうで、村上は「小泉さんが僕の専用ドライバーになってくれた。時に豊原さんが助手席で渋い顔をされている時も。車両止めやレール引きもしていたんです。車のドアを締めてくれたりする中、朝が弱い僕はグースカ寝ていました」と明かすと、芋生も「あの天下の大先輩が汗水垂らして、やっている。私たちはのびのびやるだけでした」と振り返った。

 豊原は「人がいなかったからね」と笑い。制作会社を立ち上げたことについては「(外山監督から)お手伝いをしてもらえないか、と言われ、どうせやるなら本腰を入れて、制作会社を作って、乗り込もうと思った。外山文治は珍しい視点を持っている監督。自分の経験をかけ合わせて、送り出したいと思った」と力を込めた。

 外山監督は「(脚本は)足かけ1年で書きました。虹郎さんは過去に仕事をしたので、今の若者を演じるには彼しかないと思った。芋生さんはオーディションで出会い、2人はベストマッチ。素敵な2人と巡り会えた」と自信を見せた。

 最後に芋生は「ようやく公開できることがうれしい。(コロナ禍で)なかなか劇場に来ていただくのは難しいかもしれませんが、今だからこそ観ていただきたい。タイトルは夜会、夜明け前の意味。朝を迎えて、やるぞという気持ちになる映画です。全力で届けていきたい」と言うと、村上も「(僕からは)もう言うことないです。早くお客さんに来ていただき、ありがとうと言いたいです。無観客も今だけのことで、歴史的なこと。人類が一丸になっている中、映画館好きの方々は見ていただけると思います」と話していた。

「ソワレ」は8月28日(金)より全国公開。

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