父への憎しみでプロレスの道へ「絶対にぶっ倒してやる」 ダンプ松本の壮絶過去、最愛の母への思い

Netflixオリジナルシリーズ『極悪女王』で半生を描かれ話題の女子プロレスラー・ダンプ松本がABEMAエンタメ内でヒールへの美学や家族への思いを激白した。

ダンプ松本【写真:ENCOUNT編集部】
ダンプ松本【写真:ENCOUNT編集部】

プロレスラーとして成功して夢だった親孝行は実現

 Netflixオリジナルシリーズ『極悪女王』で半生を描かれ話題の女子プロレスラー・ダンプ松本がABEMAエンタメ内でヒールへの美学や家族への思いを激白した。

 1980年、19歳の時に本名の松本香で全日本女子プロレスのレスラーとしてデビュー。当時は、風呂無し、共同トイレの4畳半一間のアパートに両親と妹の4人で住んでいたという。

 当時の父について、「仕事もしないで、お母さんが1人で働いている。何しているんだろうこの人はっていう感じだった」と説明。「お父さんの親戚のお葬式で、バットを持ってお母さんを追いかけ回している姿を窓から見たことがある」と明かし、酒におぼれ、愛人を作っていたという父へ「いつか殺してやる」「絶対にぶっ倒してやる」という思いを抱いたようだ。「お金持ちになりたい」「強くなりたい」。この2つの思いを胸にプロレスラーを目指したと語った。

 ヒール軍団・極悪同盟を結成し、ダンプ松本へ改名後は、とにかくヒール役に徹していた。「この世で1番殺したい、憎たらしい」と世間から言われることは「うれしかった」とのことで、ヒールになるためにリングを降りたプライベートの姿も“悪役”を貫いたと説明した。

 当時は年収が4000~6000万円ほどだったとのこと。母に家を建てたり、仕送りするなど夢だった親孝行を行うことができたようだ。一方で父への憎しみは収まらず「嫌いだった」と45年間も会話をすることはなかったと説明。しかし、2019年に父が認知症となり、施設に入ったてしまったことをきっかけに思いが次第に変わっていったが、同年8月に死去するまで、「心から許せることはなかった」という。

 また、ダンプ自身も家族を持とうと思ったことはなかったようで、その理由について、「お父さんみたいのに引っかかちゃったら嫌じゃん」と語った。現在については、「お母さんが幸せだったら幸せかな」と話し、母親からは「香が先に死んでほしい。私が死んだあと心配だから」と言われることもあるという。ダンプは「だから先に死にたいか、一緒に死にたいな」と母親への愛情をにじませた。

次のページへ (2/2) 【動画】極悪同盟でヒール役だったダンプ松本の姿
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