渡辺満里奈、夫・名倉潤のうつ病発症時について語る「家から半径1km先にも出かけられなく」

タレントの渡辺満里奈が6日、都内で開催されたトークイベント「誰にでもなる可能性のあるこころの病気とは」に出席し、夫である名倉潤がうつ病を発症したときのことを語った。

イベントに出席した渡辺満里奈【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに出席した渡辺満里奈【写真:ENCOUNT編集部】

名倉は2018年6月の頸椎椎間板ヘルニアの手術後にうつ病発症

 タレントの渡辺満里奈が6日、都内で開催されたトークイベント「誰にでもなる可能性のあるこころの病気とは」に出席し、夫である名倉潤がうつ病を発症したときのことを語った。

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 渡辺の夫である名倉は、2018年6月に頸椎椎間板ヘルニアの手術を受けたあとの「術後の侵襲によるストレス」によりうつ病を発症。渡辺はそばでサポートをした経験を持つ。

 渡辺は「最初眠れなくなっていたというのがあって、辛そうだなと思っていたんです」と変化について述べると「だんだん言葉が少なくなったり、家から半径1キロ先にも出かけられなくなったりしました。また、いままでこんなことでは怒らなかったなということに対して怒りを見せるなど、気持ちがコントロールできなくなっているのかなと感じました」と当時を振り返る。そんな症状は短期間で訪れたというと、渡辺は「ちょっとびっくりしました。何が起きているのだろう……と分からなかったです」と大きな戸惑いがあったという。

 続けて「まったく病気に対しての知識がなかったので、最初は自分が不安になってしまったんです」と語ると「でもこれは励ましてはいけないタイプだなと察知して、通常通り、とにかく普段と変わらないように接しようと心がけました」と対処法を述べる。またサポートする側としては「不安を共有することが大切だなと。友人が話を聞いてくれたのが大きかったです」と当時を振り返っていた。

 また「かかりつけの内科の先生からアドバイスをいただいて心療内科などにアクセスできたのが良かった」と周囲に信頼できる人たちがいたことに感謝すると「まずは休養が一番大切だと言われたので、仕事もお休みすることになったんです。そのときも、本人がしたいことを優先して、普段通りを意識していました」と語っていた。

 ほかにも「休養するとき『甘えているんじゃないか』と言われるかもしれないと思っていたんです。でも思った以上に同じ症状を抱えている人から温かいメッセージをいただきびっくりしました。そのとき、社会や周囲の理解が一番大切なんだと思いました」と、夫がうつ病を経験したことでの気づきを述べていた。

 結婚20周年を迎えるが、渡辺は「普段と変わらず。この年になると穏やかに健康で暮らせる毎日が大切だよねと話しているので、とにかく健康で明るく過ごせたらいいですね」と笑顔を見せると、2年ほど前から平日の朝8時半から、夫の名倉や友達と共にオンラインでエクササイズをしていると明かしていた。

 10月10日の「世界メンタルヘルスデー」の啓発活動の一環として行われた本トークイベントには、ルンドベック・ジャパン株式会社・代表取締役社長ルネ・アイラ・アンデルセン氏、特定非営利活動法人シルバーリボンジャパン代表・関茂樹氏、一般社団法人日本うつ病センター名誉理事長・樋口輝彦氏、株式会社ベータトリップ、エンカレッジを運営し、自身もうつ病を経験した林晋吾氏も参加した。

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