ジュリア、日本ラストマッチで有終の美…ノーザンライト・ボムで粉砕 桜井麻衣へ「レスラーらしくなった」

マリーゴールドは19日、東京・後楽園ホールで『MARIGOLD SUMMER GOLD SHINE 2024』を開催。ジュリアのラストマッチ(25日に新木場でエキストラマッチが開催)が行われるとあって、注目度が一気に高くなった本大会では全6試合がラインアップされた。メインイベントは、海外での活動が決定しているジュリアが、前の団体から行動を共にしてきた桜井麻衣を指名して行われるマリーゴールドラストマッチ。

涙ながらに感謝を述べたジュリア【写真:橋場了吾】
涙ながらに感謝を述べたジュリア【写真:橋場了吾】

桜井が覚醒!ジュリア相手に容赦ない打撃を繰り出す

 マリーゴールドは19日、東京・後楽園ホールで『MARIGOLD SUMMER GOLD SHINE 2024』を開催。ジュリアのラストマッチ(25日に新木場でエキストラマッチが開催)が行われるとあって、注目度が一気に高くなった本大会では全6試合がラインアップされた。メインイベントは、海外での活動が決定しているジュリアが、前の団体から行動を共にしてきた桜井麻衣を指名して行われるマリーゴールドラストマッチ。

 ジュリアと桜井麻衣といえば、前団体スターダム時代でも同じユニットで活躍した中。桜井はジュリアを追ってマリーゴールドへの移籍を決めたと公言している。一方のジュリアは海外に活動の場を移すことを明言。戦前は厳しい言葉を口にしていたジュリアが最後に桜井とどのような戦いを見せるかが注目されていた。

 この日が一応のラストマッチとなるジュリアには、大量の紙テープが贈られる。序盤は、静かながらも二人の思いがぶつかり合う展開に。その中でお互いがペースを握ろうとし、その静けさを打ち破ったのが桜井のヘッドバッド。この一撃で、ジュリアは動きが鈍ってしまう。一気にペースを握った桜井はビッグブーツでジュリアを場外に落とすと、リングサイト席の椅子の中にジュリアを放り投げる。そして椅子攻撃を試みるも、ここは和田京平レフェリーが阻止。ここで息を吹き返したジュリアが、逆に桜井を椅子の海に投げ入れ、後楽園ホール名物の東看板に桜井の頭を何発も打ち付ける。リング内に戻ってからは、桜井が反撃に出るも、ジュリアのペースは崩せない。蹴り技・関節技・投げ技でジュリアが試合を支配していく。

 桜井はトップロープに上ったジュリアに雪崩式ブレーンバスターからのミサイルキック、レッグラリアットで反撃。そして再びヘッドバッドを連発するも、ジュリアも逆にヘッドバッドで反撃し、ペースを握り返す。再び場外戦となると、ジュリアは桜井の頭を打ち抜くテーブルクラッシュパイルドライバー。ここでジュリアは花道ダッシュで突っ込んでくるも、桜井がカウンターでバケツをぶつけ、トップロープから場外へプランチャを敢行した。

 リング内に戻ると、桜井がビッグブーツの連発でペースを握る。そしてダイビングエルボードロップからサンダーファイヤーパワーボムを発射するも、ジュリアはカウント2でキックアウト。しかし、トップロープからの攻撃はジュリアが阻止し、逆に雪崩式ダブルアームスープレックス。ジュリアはグロリアスドライバーを狙うも桜井はタイガースープレックスで反撃、そして掟破りのグロリアスドライバー。

 しかしジュリアはカウント1でキックアウトし、超高角度バックドロップ。しかしここでもあきらめない桜井は、逆に蝶野正洋直伝STFで勝負に出る。何とかロープに逃れたジュリアだが、この後も桜井はグロッキー状態のジュリアに張り手・ヘッドバッドを連発。勝負あったかと思われたが、ジュリアはカウンターのノーザンライト・ボム。そして強烈な膝蹴りから、旋回式グロリアスドライバー。これを桜井はカウント2でキックアウト、そして正調ノーザンライト・ボムもカウント2で返した。しかしとどめのリストクラッチ・ノーザンライト・ボムで粘る桜井をジュリアが振り切った(26分46秒)。

ジュリア、最後までわがままを貫き通す

 試合後、起き上がれない二人は、天井を見上げたまま手を握る。そして先に起き上がったジュリアが桜井の健闘を称えるように、何事か語り掛ける。大ジュリア・コールの中マイクを握ったジュリアは「後楽園ホールにお越しの諸君、ごきげんよう! ぶっちゃけた話していい? この試合が決まってから、大喧嘩したんですよ、うちら(笑)。本気で嫌われたって思ったの。でもそれが、桜井、レスラーらしくなったなって。本当に頑張ってきたな、桜井は。それが戦う女なんだよ、やっと『プロレスラー桜井』が誕生したんだなって思ったよ! 私は桜井に嫌われた瞬間、うれしかった。その気持ち、ずっと持っとけ。それが私からのメッセージだ」と桜井の健闘を称える。

 桜井は「今日、ジュリアがこんなにたくさんのものを背負ってメインイベンターとして戦ってきたんだなって実感できました。私はジュリアを倒すためにマリーゴールドに来た、だから勝てなかったのが悔しい! でも、今日あなたと戦えて、あなたと出会えて良かったです! アメリカに行ってもあなたのことが大好きですが、プロレスラー桜井麻衣としてはここマリーゴールドでてっぺんを目指して頑張っていきます、ありがとうございます!」とお互い座礼。

 桜井が去った後、ジュリアは自身がデビューしたアイスリボンの藤本つかさに対戦要求。「いつもわがままばかりで、すみません! それがジュリアだ! 伝説の女に必ずなります! ジュリアのことが好きで好きでたまらない諸君、アリベデルチ! またな!」と叫び、ジュリアはバックステージに消えた。バックステージでジュリアは「7年間ありがとうございました」と頭を下げ、改めて世界進出への野望を語った。

次のページへ (2/2) 【写真】ジュリアのパイルドライバーでテーブルは木っ端微塵に
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