愛車にできてしまったへこみがなぜか元通りに。専門店担当者も思わず、「こんなん初めて見ましたわ」とびっくり仰天――。真夏の珍現象がSNSで大きな反響を呼んだ。大きなへこみがどうして、ぽこっと膨らむようにして“復活”したのか。当事者は首をひねっている。

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　1枚目の写真は、黄色のボディーのリア部分が大きくくぼんでいる。それが驚異的なビフォーアフター。2枚目はバンパーが“再生”しているではないか。

「あの………………暑すぎて……ヘコんでたリアバンパーが復活したんですけどwwwwwwwどう言う事なのwwwww」

　こはる@太陽属性（@duftout01）さんは、愛車に起きた謎の現象についてXで報告した。

　ホンダ2代目フィットのハイブリットモデル。約10年前に入手したといい、好きな映画の『トランスフォーマー』のバンブルビーにちなんで、「ビーFITと名前を付けております」と大事に乗っている。

　一体、どんな経緯をたどったのか。

「自損事故でできたへこみが、3日程駐車場に止めている間に元に戻りました。駐車場は屋外で屋根がない構造のため、日中はかなりの暑さになっています」。これが概要だという。

　7月下旬に柱に当ててしまう自損事故が起き、専門店に修理を依頼。部品交換をすることになった。その間の3日間、屋外の駐車場に止めていた。「それで専門店に持っていくために車を見たところ、大きくへこんでいた部分が戻っていることに気付きました。一応写真を撮って、修理に出す時にお店の方に見せたところ、『初めて見た』とおっしゃられていたので、レアなケースなのかと思い、ツイッターに投稿しました」。へこみは戻っていたが、すり傷やこれまでの車体の傷もあったため、そのままリアバンパー自体を交換してもらったという。

　こはるさんは「暑すぎてヘコみが戻ったFITちゃんですが、車屋さんでリアバンパー交換して帰ってきました」と追加で報告。現在は新品同様のピッカピカなボディーの輝きを取り戻している。

　投稿は9万件以上のいいね、1.2万件超のリポストを集め、クルマ愛好家に衝撃をもたらしている。「こんな事ってあるの！？」「もう言葉通りの『異常』気象や」「全部夏のせいですね」「裏を返すと勝手に復活するくらい暑いんよな…」「その昔、お湯をかけて直したことありますわ（笑）」「車にも自然治癒能力が！？」など、驚がくする人が続出している。

　こはるさんが住む地域は、連日38度を超える猛暑日が続いていた。「そのため、かなり車体の温度が上がっていたと思います。私も家族も、車のへこみを自力で直すような手段を持ち合わせていないので、暑さで戻ったのだと思います。でも、トランスフォーマーみたいな自己修復機能が搭載されてたら面白いのにな、とも思っていました」と、ロマンに思いをはせながら推測する。

　修理を担当した専門店のスタッフはどのように受け止めたのか。「修理に持って行った時と、修理が完了して受け取りに行った時と別のスタッフさんだったのですが、いろいろな事故車や修理依頼をご経験された方だと思いますが、お二人とも『初めて見ました！』と言っていました」とのことだ。

　ちょっと不思議な真夏の大バズリ。「こんなにたくさんの人に見てもらえると思っていなかったので驚いています。修理費はかかっていますが、いろいろな人に見てもらってこうやって記事にしてもらえたので結果的にはよかったです」と感想を口にする。

　一方で、あまりの暑さに生活上のリスクをひしひしと感じているといい。「車が直るくらい暑いので、この投稿を見ていただくことで、熱中症に気を付けていただきたいです。それに、車内への子どもや動物の閉じ込めについて気を付けようと思う人が増えてくれればいいなと思います」とのメッセージを寄せた。