格闘技イベント「Yogibo presents 超RIZIN.3」（28日、さいたまスーパーアリーナスタジアムバージョン／ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生中継）メインカード、「ラストマン・スタンディング・タイトルマッチ」RIZIN MMA特別ルール フェザー級（66キロ）5分×5R

　平本蓮（26＝剛毅會）が朝倉未来（32＝JAPAN TOP TEAM）との“因縁の対決”を制した。1R2分18秒KO勝利。平本は昨年大みそかのYA-MAN戦に続く連勝で、MMA戦績は4勝3敗。「負けたら引退」を公言していた朝倉は17勝5敗。試合後には朝倉未来に「引退しないで」と呼びかけた。

　衝撃的な光景が広がった。平本の勢いが朝倉を飲み込んだ。1R2分過ぎ、平本が踏み込んで左フック。ぐらつかせると、左右の連打を叩き込んだ放り込んだ。たまらず倒れる朝倉に平本が追撃のパウンド。レフェリーがストップした。平本は絶叫。4万8117人の超満員のさいたまスーパーアリーナに集まったファンを熱狂させた。

　興奮冷めやらぬリング上。平本はマイクを握ると、こう切り出した。

「今日マイクなにも考えてなくて、とにかく朝倉未来ありがとう。そして引退しないでください。朝倉未来がいたから、こんなに情熱を持ってやってこられたし、自分を見つめ直せた。マジで何も言えることないです。とにかく勝ってうれしい。ちょっと早く帰りたいんで、この辺でありがとうございました」

　自らの喜びよりも、“負けたら引退”を公言していた朝倉へメッセージを送りリングを下りた。