今くるよさんが死去、膵癌のため 相方・いくよさんの死から9年…2年前の「伝説の1日」が最後の舞台
お笑いコンビ、今いくよ・くるよの今くるよ(本名・酒井スエ子)さんが27日に亡くなったことが分かった。28日、吉本興業が発表した。
年齢は非公表
お笑いコンビ、今いくよ・くるよの今くるよ(本名・酒井スエ子)さんが27日に亡くなったことが分かった。28日、吉本興業が発表した。
発表によると、くるよさんは27日に膵(すい)癌のため、大阪市内の病院で逝去。通夜は30日午後7時、葬儀告別式は31日午後1時、大阪市北区の公益社 天神橋会館で執り行われる予定。
くるよさんは京都市出身。1970年に今喜多代に弟子入りし、その後、高校時代の同級生で同じソフトボール部だった今いくよさん(2015年5月に逝去)と「今いくよ・くるよ」を結成。細身で濃いめのメークとつけまつげがトレードマークのいくよと、ふくよかな体系に派手な衣装のくるよがお互いのルックスやファッションなどをネタに、体を張った軽妙な掛け合いで人気を集めた。
1980年代の漫才ブームにのって一世を風靡し、その後も女性漫才師のパイオニアとして、劇場やテレビ番組、CM、映画など多方面で活躍した。
後輩たちに舞台衣装の靴やスーツをプレゼントしたり、食事をごちそうしたりと、後輩思いの一面もあり、お腹をポンとたたくしぐさや、両手を顔の前で交互に前後し「どやさ」という言葉は、くるよを慕う後輩たちがこぞってマネをし、くるよの代名詞的なギャグとなった。
1981年「上方お笑い大賞」金賞、82年「花王名人大賞」最優秀新人賞、84年「上方漫才大賞」大賞を受賞するなど、数々の賞を受賞。また、関西演芸界の発展と振興に貢献したとして、 2023年に今いくよ・くるよで「第26回上方演芸の殿堂入り」を受賞した。
近年は、いくよさんが亡くなった後、ユニットを組んだこともある中川家ら後輩の活躍を楽しみに過ごし、2022年4月、なんばグランド花月で開催された吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」に出演したのが最後の舞台となった。