古舘伊知郎、地上波は「コンプラ尽くし」 激しい自主規制に嘆き「みんな似てしまう」
フリーアナウンサーの古舘伊知郎、平井理央が2日、都内のスタジオで「ABEMA」の新番組『FOR JAPAN-日本を経営せよ-』(4月5日スタート、毎週金曜午後9時30分)の収録に臨み、報道陣の取材に応じた。
「昔培ったエッセンスをもう一度出してもいいのかな」と持論」
フリーアナウンサーの古舘伊知郎、平井理央が2日、都内のスタジオで「ABEMA」の新番組『FOR JAPAN-日本を経営せよ-』(4月5日スタート、毎週金曜午後9時30分)の収録に臨み、報道陣の取材に応じた。
昨年BS11で放送された番組が、今春から「ABEMA」に移籍して新体制でスタート。古舘と平井が初タッグを組み、“経済力”をキーワードに30年以上にわたり経済が停滞している日本の課題に迫っていく。
ネット番組のMC起用。「どういう番組なのか分からなかったけど、先月1回目の収録を終えて、平井さんとやりだして面白い番組だなって思った。きょうが2回目の収録で、また楽しくなっちゃって」と手応え。スタジオには自身の会社で結果を出している経営者を招き、日本への提言も行うが、「社長さんの話はすごく刺激を受ける」とほほ笑んだ。
もともとはキー局のアナウンサー。現在の地上波について思うところを聞かれると、「“故郷”に対して、ものすごく思いが強い。強いからこそ『なんだよ』と言いたい気持ちがすごくある。それは一言でいうと、『コンプラ尽くし』。ここが問題だと思っている」と古巣に対してキッパリと語る。
「人を傷つけてはいけないし、法令を遵守しなきゃいけないのは当然ですが、自主規制とコンプラ尽くしが目に余る。それで情報ショーやワイドショー、報道番組ができるんでしょうかっていう思いがある。やっぱりコンプラや自主規制が激しいと、やっぱり抗菌グッズみたいな番組になる。非常に無難なんです。だから、みんな似てしまう」と残念がった。
続けて「人口減少、少子高齢化社会。高齢化社会はなにかと言えば、消費しないわけです。年金生活だったりするので。一部例外を除いて地上波が舵をきっているのは、やっぱりファミリーコア。13歳から49歳まで。この人たちが消費してもらうことで商品やサービスが売れる。だから当然、いまの消費社会を作ってくれる人たちに向けた番組を作ろうとする。クライアントは当然消費者を重んじる。それがさっき言った、コンプラや自主規制につながり過ぎている」。
「昔テレビは不良だった。PTAから怒られながらも俗悪番組から高尚な番組までやっていた。いまはコスパ、タイパなので大変なのは分かるけど、昔のチンピラ意識というか、昔培ったエッセンスをもう一度出してもいいのかなって思っています。僕の勝手な思いですが」と持論を展開した。