ギャグ漫画『磯部磯兵衛物語』主演・杉野遥亮で実写ドラマ化 原作者も太鼓判「最高すぎました!」
2013年~17年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された仲間りょう原作のギャグ漫画『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』が、WOWOWオリジナルドラマとして今夏、実写連続ドラマ化されることが13日、分かった。主人公・磯兵衛役をWOWOWのオリジナルドラマ初主演となる杉野遥亮が演じる。
WOWOWオリジナルドラマ初主演となる杉野遥亮「不思議な作品できた」
2013年~17年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された仲間りょう原作のギャグ漫画『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』が、WOWOWオリジナルドラマとして今夏、実写連続ドラマ化されることが13日、分かった。主人公・磯兵衛役をWOWOWのオリジナルドラマ初主演となる杉野遥亮が演じる。
原作は、連載開始と同時にFlashアニメ化され、15年にはショートアニメ化、16年にはミュージカル舞台化され、電子版を含むコミックス累計発行部数150万部以上の、ジャンプ“ご乱心”の新型浮世絵戯言漫画。本作では、江戸時代“っぽい”時代の、江戸“っぽい”町を舞台に、立派な武士になるべく、日々精進すると言いながら、あらゆることに無責任で努力をしない武士校生・磯部磯兵衛(いそべ・いそべえ)のぐうたらで突っ込みどころ満載な日常を全10話で描く。
磯兵衛役を演じるのは、WOWOWオリジナルドラマ初主演となる杉野。心温まるヒューマンドラマからシリアスなサスペンスや大河ドラマへの出演と、その演技力の幅の広さは、この最初から最後までまったく成長しない、ドラマの主人公としてはあるまじきダメな武士校生役にまでたどり着いた。「世紀のダメ人間・磯兵衛だったら、どう行動するか」と真しに役に向き合い、原作の磯兵衛のキャラクターを捉えた杉野の渾身のダメ人間っぷりを演じる様は必見だ。
脚本・監督は、ドラマ『小河ドラマ徳川☆家康』、舞台『ドクター皆川~手術成功5秒前~』など、絶妙なツボを押さえた笑いに定評がある細川徹。自らの演出イメージを脚本にみごとに落とし込み、前代未聞の時代劇コメディーに仕立て上げた。さらに撮影は時代劇の本場・東映京都撮影所にて行い、時代劇の常識を破壊する限界に挑み、真面目にふざけたドラマがここに誕生。何も考えずにただただ笑えて気持ちが和む、無責任な磯兵衛のいとおしき日々に注目だ。
以下は原作者・仲間りょう氏と杉野遥亮、細川徹監督のコメント。
○仲間りょう氏
――『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』の映像化が決まったときの印象。
「『磯兵衛のドラマを撮りましょう』と担当から聞いたときは、いや無理だろ何考えてるのかなこの人と思いました。でも、磯兵衛は舞台化してめちゃくちゃ面白かったので、もしかしたらドラマもなんかイイ感じにガッとやってくれるのかもしれない、と感じて承諾をしました。完成まで時間がかかっていたのでずっとそわそわしてました」
――本編をご覧になったときの感想。
「最高すぎました……!! 特に2話目のCGを使った武蔵とか、アゴヒジ回とか、ずっと笑ってました。ドラマ化による原作の再現ってすごく難しいしややこしいと思いますが、とてもよかったです。看板娘は原作よりかわいいです。中島も原作よりかわいいです。何といっても主役の杉野さんがめちゃくちゃ磯兵衛でした」
――視聴者の皆さまへメッセージ。
「オープニングから超ゆるい、バカバカしい雰囲気MAX、監督も俳優さんも真剣にバカなことやってて最高です。磯兵衛の単行本を持ってるっていう物好きな方は、ぜひ原作と見比べて見ていただきたいです!」
○杉野遥亮
――WOWOWオリジナルドラマに初主演が決まったときの印象。
「浮世絵が漫画の主人公で、それを実写化??? となりました。ですが、磯兵衛の独特のなんとも言えない世界観や、WOWOWさん、細川監督のお名前を拝見して、なんか楽しそうかも? と思い、参加させていただきました」
――本作の脚本を読まれてみて、また実際に演じてみて。
「この作品をどう映像にするんだろうか。と思っていたのですが、現場に行ったら、だから京都で撮るのか。と、納得するような光景を見られたのでうれしかったです。磯兵衛は、クランクインしてからも中々輪郭がつかめなかったのですが、スタッフさんが磯兵衛を面白がってくれたので良かったのかな? って思います」
――視聴者の皆さまへメッセージ。
「なかなか不思議な作品ができたような気がしています。原作の持っている世界観や京都という場所、監督やスタッフの皆さん、そしてキャストの皆さんの個性がいい感じに1つになった? ような気がしています。ぜひぜひ視聴してみてください!」
○細川徹監督
――漫画『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』の映像化、と聞いたときの印象。
「原作は、天才的にばかばかしく面白い。けど、人間が浮世絵感を表現するのは不可能だし、なにしろ、磯兵衛が出来る役者がいない。率直に『無理!』というのが、映像化の話を聞いて思ったことでした」
――主人公・磯部磯兵衛を演じるのが杉野遥亮さんに決まったときの印象。
「磯兵衛役が見つからない日々の中、バラエティー番組に出てる杉野くんを見て、今、日本で磯兵衛役が出来るのは、杉野くんしかいないと確信しました。杉野くんがやってくれなかったら、実写化不可能、と思うくらいだったので、やってくれることになって本当にうれしかった。けど、杉野くん、この役やって、大丈夫なのかな、と少し心配になりました」
――撮影が終わり、作品の手応え。
「涙も、教訓もなにもない清々しいくらいマジで、バカみたいな実写化になってると思います。ここまでギャグしかない映像作品は、久しぶりで、手応えしかありません。面白い原作が、面白いドラマになってると思います。なにしろ、演技力、たたずまい、杉野くんが最高です」
――視聴者の皆さまへメッセージ。
「癖強のキャラクターたちのキャスティングも含めて、原作ファンの皆さまにも、楽しんでいただける作品になってると思います。原作は、たくさんのエピソードがあるので、どのエピソードが実写化されるのか、楽しみにお待ちください」