【君ここ】山田裕貴、主人公・永野芽郁を見守る役は「どんな一瞬も嫌われちゃいけない」

俳優の山田裕貴は、永野芽郁が主演を務めるフジテレビ系ドラマ『君が心をくれたから』(月曜午後9時)に出演している。山田が囲み取材に参加し、この作品で伝えたいことや役柄への思いを語った。

永野芽郁が演じる逢原雨がかつて心を通わせた朝野太陽を演じる山田裕貴【写真:(C)フジテレビ】
永野芽郁が演じる逢原雨がかつて心を通わせた朝野太陽を演じる山田裕貴【写真:(C)フジテレビ】

フジ月9ドラマ『君が心をくれたから』で永野芽郁と共演

 俳優の山田裕貴は、永野芽郁が主演を務めるフジテレビ系ドラマ『君が心をくれたから』(月曜午後9時)に出演している。山田が囲み取材に参加し、この作品で伝えたいことや役柄への思いを語った。

 今作は、永野演じる主人公・逢原雨(あいはら・あめ、26歳)が、かつて心を通わせた男性、朝野太陽(あさの・たいよう、28歳/山田)のために自分の“心”を差し出す宿命を背負うことから始まる過酷な「奇跡」が引き起こすファンタジーラブストーリーだ。

――この作品に出演することを決めたときの心境を教えてください。

「去年くらいから『日常で感じられることや自分の心を大切にしなきゃいけない』と思い始めていました。というのも、自分がこの仕事を続けていくにあたって、要求に応え続けることで、自分が自分でいられなくなってしまう時間が増えてきたんです。全部がうそではないんですけど、『こうでいなきゃいけない』という“理想の山田裕貴”が独り歩きをして、それに合わせて仕事をしているような。頑張れば頑張るほど、自分がいなくなってしまいそうで。発信していることやみなさんからのイメージを変えたいということではないんですけど、表面を見ただけで物事を判断してしまう人が多いんですよね。人の目によって自由が奪われてしまうのではないかと思いました。

 本来人間がすこやかに生きるために、物事を表面的に見るのではなくて『なにか抱えているのかも』と相手を思う心を養える作品があってほしいと思います。別に世界を変えたいわけではないのですが、このドラマでもう一度そういったあたたかい輪が広まってほしいです。ラブストーリーではあるけれど、ヒューマンドラマだと思いながら演じています。だからこそ、『この作品なら、この年でも制服を着ようかな』と思いました(笑)」

――太陽という役を、どんな気持ちで演じていますか。

「太陽は、雨ちゃんが五感を失っていくということに気付けない時間があって……。でも、『なんで気付かないの?』ではなくて『太陽はこんなにいい人で一生懸命だから』って、全員から“いい人”だと思われなければいけない存在なんです。『こんな人に好きになられても……』と思われたらこの物語が終わってしまうので。だから、どんな一瞬の表情も声色一つでも嫌われちゃいけない。僕が理想とする“人間のいいところ”全てを注ぎ込んでいるので、お芝居というよりも、僕の人間力が試されている感覚です」

――そうなると、山田さん自身を見つめ直す時間も多くなりそうですね。

「僕は普段から自分のことを見つめまくっています。『どういう部分が良いか』『人との距離感がとれているか』『言葉を選んでしゃべろう』とか、言い方を悪くすれば八方美人かもしれない。演じる太陽も、雨ちゃんからも見ている人からも愛されなければいけない人だということを大事に演じています」

――山田さんも太陽を愛しているんですね。

「それはこの役に限らず、演じる役を自分が一番愛していると思っています。だから、太陽の気持ちが分からないことはないけど、表現するのが難しいです。

 ずっと笑いながら雨ちゃんの側にいながらも、現場のスタッフさんとも『しんどいね』って一緒に泣いています。心を失っていく雨ちゃんを隣に、太陽がどんな表情でいられるかという計算はできなくて、その場になって僕の心のままやってみないと分からないです」

学生時代の甘酸っぱいシーンについても語った山田裕貴【写真:(C)フジテレビ】
学生時代の甘酸っぱいシーンについても語った山田裕貴【写真:(C)フジテレビ】

約1か月間は長崎県でのロケも

――離れていても雨ちゃんを思い続ける太陽を演じる山田さんですが、山田さんが一途に思い続けていることがあれば教えてください。

「『“いい人間である“ということはどういうことだろう』と、ずっと考えています。心理学に興味があって、俳優になる前から心の勉強がしたかったんですよね。

 僕はもともと、周りの人が笑っていないと『ここにいていいのか』と考えてしまって安心できない子だったんです。家族がみんな静かで僕も本当は静かなのに、頑張ってフザけたことをして、『誰かが笑ってくれたからここにいていいんだ』って安心していました。それでしか自分の存在意義を見つけ出せなくて。昔からの性質で、嫌われるのが怖いんでしょうね。

 太陽みたいな“真のいい人”とか“なにが愛情か”を考えるのが好きなんです。自分にはできないと思う部分もあるし、人と食い違いがあっても考えるようにしていますし、それが太陽という役にも活きてくると思っています」

――そんな山田さんは、雨ちゃんのように自分の心を差し出せますか。

「この世に未練も後悔も全くないので、僕はスッと差し出せちゃうと思いますね。病んでるとかではないですよ(笑)。大切な人のためであれば!」

――この作品には過去のシーンとして、学生時代の甘酸っぱいシーンもあります。演じてみていかがですか。

「2人にとっての完璧な思い出でいないといけないから、それを作り上げるのはすごくプレッシャーでした」

――甘いセリフに恥ずかしくなったりはしますか。

「昔の僕だったら『こんなこと恥ずかしくて絶対に言わないよ』って嫌がっていただろうけど、『これが太陽なんだろうな』って思えるようになったので、そういう面では成長したと思います。あとは、この作品がただのラブストーリーではないからこそ、できましたね」

――約1か月間の長崎でのロケはいかがでしたか。

「みっちり撮影していたので、なかなか観光はできませんでした。でも、(役名が)雨と太陽と言うくらいだから、朝日や夕日、晴れの中で降る雨が大切で、細かな画を狙って撮影していたということが印象的でした。『こんなに入り込めるんだ』というくらい台本以上のものが生まれていたので、集中して撮影に取り組めました。きっと長崎のすてきな景色がそうさせてくれた部分もあると思います。自然の中に2人の空気が流れていて『生きているな』と感じることができました」

――主題歌は宇多田ヒカルさんの書き下ろしとなります。聞いてみていかがでしたか。

「実は僕もまだちゃんと聞けていないんです! でも、宇多田さんはこれまでもすばらしい楽曲を生み出してきた方なので、今回も楽しみで仕方ないです」

――今までにも、主題歌を意識して聞くことはありましたか。

「僕がプレーヤーだからかもしれないんですけど、主題歌に限らず、作品内の挿入歌もよく聞きます。過去の作品であっても、作品のことを思い返すというより音楽を聞きたくて聞くという感じですね。

 音楽ってすごく大事で、このドラマの冒頭に流れるピアノもすごくいいんですよね。キラキラ感があえてなくて、あわく切なくて、出会いのシーンとか良かったです」

――それでは最後に、山田さんの思う、この作品の見どころを教えてください。

「“人と人の関係”や“向き合うということ”は、お仕事や友達・家族など形はさまざまで、恋人だけのものじゃないと思っています。なにがその人の原動力になっているのか、なぜこういう人間になったのかは雨と太陽の2人だけの話ではなくて、たくさんの人との関わりがあるんです。

 誰かに対して“なんでもする”ということが優しさや正解ではないと思っていますし、そんなふうに、いろんなことを考えられる作品ですね。僕も普段から“ほどこさない”んです。その人の味方ではいるけれど、その人の人生だから。『助けて』って言われるまでは見守ります。

 太陽の優しさが雨ちゃんを傷つけてしまう場面もあるからこそ、自分の行動を見直せる作品だと思っています。いろんな目線で見ることで、登場人物の愛情の深さや物語の味方も変わりますし。悲しいお話ではあるけれど、いろんなところに愛情がちりばめられている作品です」

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