大みそかに行われる格闘技イベント「RIZIN.45」（埼玉・さいたまスーパーアリーナ）の試合前会見が29日、都内で行われている。平本蓮と対戦するYA-MANが、平本への憎しみの根源や試合前のコンディションについて語った。

　会見場について席に着くとあくび。少し疲れている表情のYA-MANは現在のコンディションについて「早く試合をしたい。自分がどれだけMMAができるのか気になりますし、はやく平本をボコボコにしたいです」と体調よりも感情が前面に出てくる。

　今回の展開を問われると「口では強気だけど、試合では弱気だなと思います。向こうがテイクダウンに来てくれたらうれしいです。スタンドで来たら打ち合いになると思います」と口にしていた。

　この試合にノーサイドはない。YA-MANは平本を「父親よりも憎い」と語る。YA-MANの父親は幼少期に違法薬物に手を出し離婚、そこから母子家庭になっている。「父親よりも憎い」は相当なことだ。

「自分への誹謗中傷、悪口はなんとも思わない。自分の周りを傷つけること、特に自分が1番世話になった人に対してそれをしたことについては本当に許せない感じですよね」

　今月10日に東京・渋谷で行われた会見で平本はいつものようなトラッシュトークは見せなかった。このことについて「面と向かってはビビッて言えないんじゃないですか。“陰キャ”だと思うので。だからSNSでは強い。ネトヤンですよ。いざ自分がリスクを背負ったらビビって保険をかけちゃうし」と嘲笑した。

　MMAのキャリアは対戦相手の方が上だ。さらに平本は弥益ドミネーター聡志を破った経験もある。そんな格上相手にアップセットを起こしてきたのがYA-MANだ。「試合で100％を超えられる」のはなぜなのか。

「自分でも分からないですよね（笑）。アドレナリンが普通の人よりも多く出ちゃうからじゃないですか。だって練習であんなに速く動けないですもん。本当に試合になったら120％とかそれ以上を出してる。自分で自分の試合を見るとびっくりします。こんな速く動けるんだって。だから自分では分からないですよね」

　トラッシュトークの続きはリングで。両者の対決はもうすぐだ。