江口のりこが“娘”で中条あやみが“継母” 尼崎舞台の映画『あまろっく』でW主演
俳優の江口のりこと中条あやみが主演を務め、落語家の笑福亭鶴瓶が出演する映画『あまろっく』が2024年4月12日に兵庫県先行、同19日に全国公開されることが8日、発表された。
ユニコーンが主題歌を書き下ろし
俳優の江口のりこと中条あやみが主演を務め、落語家の笑福亭鶴瓶が出演する映画『あまろっく』が2024年4月12日に兵庫県先行、同19日に全国公開されることが8日、発表された。
本作は、人生なかなか立ち行かずくすぶっている、実家暮らしの優子(江口)の元に、町工場を経営する父・竜太郎(鶴瓶)が、とてつもなく若い再婚相手の早希(中条)を連れてくるところから、物語が動き出す。年齢のみならず、価値観までも究極的にズレている39歳の娘・優子と20歳の義母・早希の共同生活は、想定外の連続。家族ならではのコミカルな会話劇だけでなく、バラバラだった家族がさまざまな現実に立ち向かう中でひとつになっていく姿にほろりとさせられる“人生喜劇”だ。
主演には、ドラマ『ソロ活女子のススメ』、映画『愛がなんだ』など次々と斬新な役柄に挑んできた江口と、モデル・俳優として活躍し若い女性からファッションアイコンとして熱い支持を得ている中条が抜てきされた。正反対の2人をつなぐ父親役に、落語家でありながらMC、映画、ドラマといったさまざまなエンタメシーンをボーダレスに活躍する鶴瓶という関西出身の3キャストのタッグが実現した。
また、本作が長編映画第2作目となる中村和宏が監督を務め、兵庫・尼崎に住む家族と地域の人々の心の機微を丁寧に映し出す。さらに、主題歌『アルカセ』はユニコーンが本作のために書き下ろしたオリジナル曲で、作詞を奥田民生、作曲をABEDONが担当。能天気だが温かみがあり“家族の支柱”となる鶴瓶の役柄をイメージして作られている。
「人生に起こることは何でも楽しまな」を口癖に、家族をいつも見守る“お父ちゃん”は、尼崎の街を守る大きな「尼崎閘門(通称:尼ロック)」のような存在として描かれ、またその自由な生き方も“ロック”だと気付かされる。なお、本作の撮影は23年3月24日~4月30日にかけて行われた。
江口、中条、鶴瓶のコメントは以下の通り。
○江口のりこ
「尼崎の街で、鶴瓶さんと中条さんと家族として過ごせた日々は、とても温かく素敵な時間でした」
○中条あやみ
「この映画に出てくる家族の形はいわゆる普通と掛け離れていて、キレイな家族の形とは言えないのかもしれないです。家族ってなんだろうと思った時に、結局はお母さんもお父さんもお姉ちゃんお兄ちゃん妹弟おじいちゃんおばあちゃん、みんな血が繋がっていても繋がっていなくても、それぞれ持っているものが全く違った人間が集まって出来た「他人」であり、それがどんな人間だろうが同じ家で過ごす以上(同居とは限らないですが)、一つになろうとする思いやりや、ちょっとした努力が必要なことが、複雑で面白いものなのかな…とこの作品を撮りながら改めて考えていました。
近松家ではみんなが、何かを大切にしたい、育みたいという気持ちがぶつかって一つになった瞬間があるからこの家族の物語がうまれたのかなと思います。監督からこの作品のお話を頂き、想いが込められた脚本を見て、私自身もこの家族の一員になりたいなと思いました。短い時間でしたが、鶴瓶さんや江口さんとは本当の家族のように温かい時間を一緒に過ごすことができて私の人生においても特別なかけがえのない時になりました」
○笑福亭鶴瓶
「江口さんと中条さんの2人が出演を熱望してくれていると聞いて、2人にはお世話になっているし、ほな出るわ、となりました。この3人のメンバーが上手くいけば、映画自体もまとまると思っていたので、それを一番大事にしました。メンバーもよかったですし、スタッフも皆厳しかったけど愉快でよかったです。それにしても、8年もニートしているこんな娘がおったらいややわ、頭おかしなるわ(笑)。けど働けとは言わん。やっぱり娘が可愛いんやろなあ。年の差婚については、加藤茶さんの例もあるので、違和感はなかったです。わきあいあいと楽しい現場でした」