新型コロナ禍で禁煙に挑戦する人が急増中 豪州で禁煙アプリDL数が跳ね上がる
新型コロナウイルス感染予防の徹底が世界中で広がっている。オーストラリアでは喫煙者が新型コロナに罹患すると深刻化する可能性が高いとの理由から禁煙する人の割合が急激に増加しているようだ。
喫煙とコロナ重症化の「因果関係はまだ十分に証明できていない」
新型コロナウイルス感染予防の徹底が世界中で広がっている。オーストラリアでは喫煙者が新型コロナに罹患すると深刻化する可能性が高いとの理由から禁煙する人の割合が急激に増加しているようだ。
豪州公共放送「SBSニュース」電子版はオーストラリアで禁煙アプリ「マイ・クイットバディ」のダウンロード数が急激に伸びていると報じている。
2020年1月から5月までの間に同アプリがダウンロードされた数は前年の同期間と比較すると、2万4000回以上で310%もの上昇率となったと、保健大臣のグレッグ・ハント氏が伝えている。
ハント氏は「世界禁煙デー」である31日に「これらの数字は大きな励みになります。最初のステップを踏み出した人たちを祝福したい」と声明を発表。禁煙に挑戦する人が増えたことを喜んでいる。
同氏は、アプリの利用者数が増えた理由として、喫煙者が新型コロナウイルスに罹患した場合に深刻化する恐れがあるとの懸念から、禁煙する人が増えたと予想。
しかし、「喫煙と新型コロナウイルス感染の因果関係はまだ十分に証明できていない」とも説明した。
新型コロナウイルス感染予防から広がった禁煙の波。今後の“禁煙挑戦者数”の数字の推移にも注目したい。