格闘技イベント「RIZIN.44」（9月24日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ／ABEMA PPV ONLINE LIVEで生中継）

　第7試合後に榊原信行CEOがリング上で10月1日に愛知・ドルフィンズアリーナで行われる「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」で、メインイベントで太田忍と対戦予定だった井上直樹が欠場することを発表した。また朝倉海の電撃参戦も決定。相手はMMAデビュー戦の元K-1ファイター皇治に決まった。

　急遽欠場となる井上の代わりには佐藤将光がケージに上がることが決定。しかし目玉選手の欠場に榊原CEOは「長年RIZINやってきて一番困っています」と本音を明かした。

　ただこれだけでは終わらないのが“地獄のプロモーター”だ。会場にいた朝倉海をリングに招くと、海も「（名古屋大会）やばいっすね」と苦笑いで一言。ここで榊原CEOがまさかの提案だ。「海が試合してくれるしかないです」と呼びかけると、「この場から（海の対戦相手候補に）電話していいですか？」と異例の公開の場での電話オファーだ。

「世界の田中コウジですか？」。なんと相手は皇治だった。「本当にピンチなんで助けてほしい。来週名古屋でMMAデビューしてほしい」と懇願する榊原CEO。皇治は福井県でフットサルの解説中だったという。

　MMAデビューへ向けて準備を進めている元キックボクサーに対し、「最高の相手と最高の舞台が整ったので……ファンの皆さんどうですか？　海に挑戦してもらうというのは」と呼びかけると、会場は喝采。「出てくれるかな～？」と問いかけると、これに応じた皇治は「いいとも～！」と快諾した。

　これに海は「相手になんないっすよ。こわれちゃうと思いますよ。大丈夫ですか？」と心配しつつも、「本当に決まったらド派手な試合します。皇治さんステロイド打ってきてください！」と笑っていた。