直木賞に垣根涼介『極楽征夷大将軍』&永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』 芥川賞に市川沙央『ハンチバック』
小説家・垣根涼介さんの『極楽征夷大将軍』(文藝春秋刊)、永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』が第169回直木賞を受賞したことが分かった。19日、日本文学振興会(理事長・飯窪成幸)が発表した。垣根さんはノミネート3回目での受賞。贈呈式は8月下旬に都内で行われる。
日本文学振興会が発表
小説家・垣根涼介さんの『極楽征夷大将軍』(文藝春秋刊)、永井紗耶子さんの『木挽町のあだ討ち』が第169回直木賞を受賞したことが分かった。19日、日本文学振興会(理事長・飯窪成幸)が発表した。垣根さんはノミネート3回目での受賞。贈呈式は8月下旬に都内で行われる。
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『極楽征夷大将軍』は、謎に包まれた室町幕府初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。『木挽町のあだ討ち』は雪降る夜に芝居小屋の裏手で起きた仇討ちを巡る時代小説となっている。
また、第169回芥川龍之介賞には市川沙央さんの『ハンチバック』(「文學界」2023年5月号)が決定。市川さんは初めてのノミネートでの受賞となる。
同作は、親が残したグループホームで暮らす重度障害者の女性が主人公。障がい者を取り巻く問題と普通を求める主人公を中心に「生」と「性」、「健常者の特権性」が鋭く描かれる。
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【画像】第169回芥川龍之介賞を受賞 『ハンチバック』の表紙