岡本圭人、過去のもどかしさ・歯がゆい経験が役作りに「優しさだけでは生きられない」

俳優の岡本圭人が、フジテレビ系ドラマ火曜ACTION!『リズム』(7月4日深夜24時25分放送)の取材会に参加。ドラマ初主演を務めるにあたり、放送前の心境、ダンスや演技への思いなどを語った。

『リズム』で主演を務める岡本圭人【写真:(C)フジテレビ】
『リズム』で主演を務める岡本圭人【写真:(C)フジテレビ】

岡本はHey! Say! JUMPとして活動していた

 俳優の岡本圭人が、フジテレビ系ドラマ火曜ACTION!『リズム』(7月4日深夜24時25分放送)の取材会に参加。ドラマ初主演を務めるにあたり、放送前の心境、ダンスや演技への思いなどを語った。

 ドラマ主演は初となる岡本。「ドラマの主演を任せてもらえるとは夢にも思っていませんでした。最初はプレッシャーが大きかったんですけど、台本を読むうちにこのすてきな物語を人々に届けるべきだと思うようになりました」と、オファーを受けたときの心境を語った。

 今回演じるのは、人間関係に悩む中でダンスを通じて出会った仲間たちと成長していく主人公・舞城傑(まいじょう・すぐる)こと“マイちゃん”。役作りについて「自分のやり方があって、台本を必ず手書きで写すんです。そうすることで、セリフとト書きが自分の中に入ってきて、想像するうちに役に入り込めるんです」と独自の方法があると明かした。

 さらに「自分で言うことではないんですけど……」と切り出し、「『岡本圭人ってどんな人?』という質問に『優しい』という回答をいただくことが多くて、『他になにかないのかな。優しさも大切だけど、優しさだけでは生きられない』ってつらいときがあったんです。マイちゃんも優しすぎて行動ができなくなる性格なので、そのもどかしさや歯がゆさが自分の経験と重なって、役作りに活かせたと思います」と、役柄と自身の共通点を見つけていた。

 今回のオファーについても「初舞台のときにお世話になった若村麻由美さんに話をしたら、『体に気をつけて頑張りましょうね』とおっしゃっていただきました。あとは、(中島)裕翔にも話したら喜んでくれました。お世話になった方や人生をともにしてきた仲間に喜んでもらえると、自分の活力になりますね。一生懸命マイちゃんとして生きようと思いました」と笑顔を見せた。

 一方で「『自分が?』とも思ったんですけど、今までいろんな経験をさせてもらった人生だなと思って……」と続け、「9歳から1人でイギリスに行って、Hey! Say! JUMPとしてすごいメンバーに囲まれて活動をして、アメリカでいろんな国の人と演技を学んで、帰国して素晴らしい俳優の方々と共演させていただいて。そこでできたんだから、今の自分ができないことはないだろうなって思えたんです。ここで『自分なんかが』と思ったら、失礼に値するかなって。マイちゃんも『自分なんかが』とせりふで言っているので、『今の自分はすごく演じやすい状況にいるな』と思いました」と力強く語った。

 かつてはアイドルとしてグループに所属し、歌い踊ってきた経験のある岡本。「ダンスは得意ではないんですけど、経験してきたことは無駄ではないんだなと思いました。経験していないと未経験の役は難しいって気がついて、自分がむくわれるような気がしましたね」と心情を吐露。さらに、「ダンスと演技に出会って人生が変わったと思います。ダンスを通じて仲間に出会って、演技を学んで新しい人生を歩むきっかけを見つけました」と感謝を伝えた。

 また、「みなさんとは、役について話すことが多かったです。クランクインの前に集まってダンス練習をしました。僕は、マイちゃんのダンスのくせってどんなんだろうと考えながら踊っていましたね。あと、劇中にもあるんですけど、ダンスって言葉とか上下関係がなくなるんですよ。対等に楽しめて、ダンスってすごいなと思いました」と、共演者とはマイちゃん同様にダンスを通じて、距離を縮めたようだ。

 そんな現場で、岡本は「現場に入る前に『かっこいい看板がある』と思ったらSnow Manのラウールと(渡辺)翔太がいて、久しぶりにハンバーガーを食べてみたらすごくおいしかったんです。『自分がおいしいと感じるということは、みんなおいしいと感じるはず』と思って、現場に差し入れしました。みなさんによろこんでもらえたので良かったです! Snow Manに感謝ですね(笑)」と“座長”ぷりも発揮。

 そして、「このドラマを見て、視聴者の方の新しいことを始めるきっかけになったら……」と話す岡本も、先日ある経験をしたきたようだ。「4月に30歳になったんですけど、そのタイミングで初めて滝行を経験しました。『どんな30歳になるかわからないけど、なんか、良くなりたい!』と思って。正直、4月にふんどし姿で雨も降っていて、すごく寒かったです。でも、いざ滝にあたるとすごくあたたかかったんですよね。その後は山にも登って、お寺に泊まって、山を下って、『いい30歳にしよう』と思っていたところに、このドラマのお話をいただいたので行ってよかったなと思いました。毎年、滝行に行きたいなとも思えました」と、30歳の良いスタートが切れたようだ。

 最後に、視聴者に向けて「マイちゃんが心配ごとや不安を抱えながらも、ダンスや仲間と出会って人生が変わる大人の青春ストーリーになっています。キャスト・スタッフのみなさんで一眼となって楽しみながら作り上げたので、視聴者のみなさんの明日の活力やきっかけになったらうれしいです」とメッセージを送った。

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