NHKは15日、松本潤が主人公の徳川家康を演じる大河ドラマ『どうする家康』（日曜午後8時）の新たな出演者を発表し、俳優・佐藤隆太が豊臣（羽柴）秀長を演じるとした。佐藤の大河ドラマ出演は『風林火山』『花燃ゆ』に続いて3作目。

　演じる秀長は、秀吉が心を許す、数少ない理解者。幼少のころから兄を慕い、大きな夢の実現に熱意を傾ける。知略策略にも長け、屈託のない笑顔と人好きのする物腰で、兄と一緒にうまく人を丸め込む役柄。

　佐藤は『どうする家康』出演にあたっての思いを紹介。

「時に暴走する秀吉をいさめ続け、兄の天下取りに貢献した弟ということで、責任重大だなと。作品の中で秀長の功績が常にクローズアップされる事は無くとも、この弟あっての…という兄弟間の呼吸を作れればと思います。古沢さんの作品に呼ばれて断る理由は僕にはございませんので、楽しみに現場に直行しました」

　過去の大河ドラマ出演で印象に残っていることも紹介。

「スタッフの皆さんの、作品に対する熱量とこだわりが素晴らしく、セットひとつとっても細部まで丁寧に創り上げられているその姿にプロの仕事を感じ、日々感動していました」

　古沢良太さん作品の印象はどうか。

「ユーモアと驚きの中で、それぞれのキャラクターの人間臭さをしっかりと感じられる古沢さんの作品が大好きです。今回古沢さんが脚本を通して僕にどんな要求をしてくださるのか、とても楽しみです」

　ここまでの『どうする家康』を見ての感想は。

「家康陣営の、お互いの弱さも受け入れながら認め合ってゆく家族の様な空気感に、毎回温かい気持ちにさせられています。それとはまた違った空気をまとった秀吉陣営とぶつかり合った時の展開が楽しみです」

　兄・秀吉役のムロツヨシとの共演についての思いは。

「ある日の撮影で、縁側で秀吉と秀長が並んで座って話をしているシーンがあったのですが、その映像をチェックしながら、ムロさんとどちらからともなく『この2人の背中、空気感、なんか良いね』と話していました。そんなデコボコ兄弟の掛け合いをぜひ楽しみにしていただきたいです」