高1の娘が帰宅せず…「どこにいるの?」 母が心配のLINE 予想外の結末に「なんて青春」「キュンキュンします」

「娘が学校にいったきり20時になっても帰らない」。4月から新学期が始まり、高校1年生の娘の帰りを心配したある母親のツイートがSNS上で大きな話題になった。その結末は、誰もが胸をキュンとさせられてしまうもの。母娘の仲のいい関係にも喝采が送られた。投稿した迷走主婦(@meisoushufu)さんに聞いた。

高校生は多感な時期だ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
高校生は多感な時期だ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

母娘の関係に絶賛の声 「そんなことが話せる関係めっちゃ素敵ですね!」

「娘が学校にいったきり20時になっても帰らない」。4月から新学期が始まり、高校1年生の娘の帰りを心配したある母親のツイートがSNS上で大きな話題になった。その結末は、誰もが胸をキュンとさせられてしまうもの。母娘の仲のいい関係にも喝采が送られた。投稿した迷走主婦(@meisoushufu)さんに聞いた。

「『どこにいるの?』と高1の娘にLINEする。学校にいったきり20時になっても帰らない。すると『ちょうど今、好きな人から告白されていた。ごめんね遅くなって』と返事が。『彼氏?』『うん出来た。いま』『帰ったら教えて』『OK』。アオハル漫画あるあるじゃん。早く話を聞きたい、今すぐ詳しく聞きたい」

 4月下旬、迷走主婦さんが娘とのLINEの様子を公開すると、2200件のいいね、約20万件の閲覧回数を記録するなど、大きな反響を呼んだ。

 迷走主婦さんは続けた。

「娘にはいつも『彼氏が出来たら内緒にしないで教えてね。こそこそデートするより堂々とできるし、嘘ついて出かけるより心が楽だよ。ママも応援するから』と言っていた。昨日その報告をしてくれてこっちまでニヤニヤしてしまった。今日娘のミッションは彼の写真を撮ってくる事。おらワクワクすっぞ!」

 親子の仲むつまじい関係が伝わる。

 そして、後日、娘から彼氏の顔写真を見せてもらった迷走主婦さんは、「ミッションクリアしました。お母さまは自分の事のように嬉しいゾヨ。明日学校がえり、2時間ほどですが遊んで帰って来ると報告をうけました。そして娘が鼻歌うたってます。『回り出したあの子と僕の未来が♪~』だそうですw」

 リプライ欄には、祝福とともに「キュンキュンします」「親子関係も最高ですね」「なんて青春」「幸せのおすそ分けは最高のアンチエイジング」「そんなことが話せる関係めっちゃ素敵ですね!」「子どもの恋バナは母の楽しみの1つですね」などの言葉が次々と寄せられた。

 迷走主婦さんによると、これまで娘が連絡なしに遅くまで帰宅しなかったことはなかったという。

「高校に入ってから交友関係や行動範囲も広がり、20時のときでも帰宅なしのときはポツポツありましたが、毎回、帰りに○○寄って行くから遅くなる、とは言ってくれてました」

 当日は、事前に「体育祭の練習」と聞いていたが、それにしても遅い。日も落ちていたため、「連絡もないしどうしたのかと思ってLINEしました」と、不安が募っていた。

 心配が杞憂に終わったときの気持ちについては、「寄り道ばかり続いてたのと、この日は連絡も無しでしたので、ちょっとエンジョイしすぎじゃないの? と怒ろうとしたのですが、あまりにも予想外の返事、あと正直な答え、そして、まさに今? という感じで、拍子抜けしたのと、好きな人から告られた、と言う娘のうれしさが伝わってき、私もなんかうれしくなりました」。あまりの急展開に驚き、そして自分のことのように喜んだという。

 まだ中学を卒業したばかりの多感な時期。ふとしたことで親子関係も悪くなりがちな、難しい年ごろだ。にもかかわらず、迷走主婦さんと娘の距離感は、ほほ笑ましいほどに近い。隠し事があるどころか、素直で“なんでも話せるいい関係”として注目を集めた。

 しかし、ここまでの道のりは楽ではなかった。迷走主婦さんは、中学時代は娘が学校になじめず、悩める日々だったと振り返る。

「中学は娘にとって何一つ良いこともなく、少しはみ出したことがあるとすぐ学校から呼び出されたり、友達にハメられ無実なのに悪事を働いたように言われ、つらい毎日を過ごした時期がありました。学校も行きたくないと言い出し、体にも異変が出たり大変でした」。ショックなことが続き、親に対しても反抗的な態度を取ることもあった。

娘が変わったあるきっかけとは

 娘が変わったのは、あることがきっかけだったという。

「彼女の中で一番私に対しての見方が変わったのは、事実でないことを事実と決めつけられ、誰も動いてくれなかった中、私が動き、娘の無実を証明したことじゃないでしょうか? それで先生にも生徒にも無実ということを分かってもらえました。きっと私が娘を助け出したこと、それが彼女の中で信用に変わったのかもしれません」

 誰も味方がいない中、我が子を信じて懸命に向き合った。着せられたぬれぎぬをはぎ取ると、娘の母に対する視線が変わったことに気づいた。

 今では、これまで以上にコミュニケーションが取れるようになり、親子は信頼関係で結ばれた。「後からバレて根掘り葉掘り聞かれるよりは、初めから彼氏と遊びに行くと言ってくれた方が素直に応援できますし、恋バナ聞ける私も楽しい」。中学とは全く異なる3年間の始まりに、応援したい気持ちでいっぱいだという。

 投稿が反響を呼んだことには、「正直、このツイートがどうして伸びるか不思議でした。単なる子どもの恋バナだったのに」と感想を語る。

 そして、「私たち親子は中学では全く楽しめず、むしろ早くオサラバしたいくらいに思っていたので、娘に『高校は楽しく毎日通える学校にしたい』と言われ、受験しました。今、楽しそうにしている娘を見ると、幸せな気持ちになります。みなさんにこのほっこりが伝わったのかと思うとすごくうれしいです」と実感を込めた。

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