生田斗真、人気漫画のTVドラマ化で主演 三池崇史監督と連ドラで再タッグ「安心感がある」

俳優の生田斗真が7月にスタートするテレビ朝日系連続ドラマ『警部補ダイマジン』(金曜午後11時15分)で主演を務めることが12日に分かった。

ドラマ『警部補ダイマジン』で主演を務める生田斗真【写真:(C)テレビ朝日】
ドラマ『警部補ダイマジン』で主演を務める生田斗真【写真:(C)テレビ朝日】

映画“土竜の唄シリーズ”でコンビを組む

 俳優の生田斗真が7月にスタートするテレビ朝日系連続ドラマ『警部補ダイマジン』(金曜午後11時15分)で主演を務めることが12日に分かった。

 本作は、リチャード・ウー氏(原作)とコウノコウジ氏(作画)の最新作であり、ピカレスク・サスペンスとして話題の大人気漫画『警部補ダイマジン』(『週刊漫画ゴラク』連載中、日本文芸社刊)のドラマ化。強い正義感をもつ警視庁捜査一課のエースが、法で裁けない犯人に剛腕を振りかざし、“悪をもって悪を制す”ダークヒーローが巨悪に挑む物語だ。

 主人公は、警視庁捜査一課のエース・台場陣(だいば・じん)。その名をもじって「ダイマジン」と呼ばれるほどの剛腕の持ち主だ。強い正義感を胸に、誰よりも早く現場に駆けつける熱血漢なのだが、法では決して裁けない犯人に自ら手を下して殺害してしまったという暗い秘密がある。

 そのことを頭脳明晰で冷淡な警視正・平安才門(ひらやす・さいもん)に知られてしまい、半強制的に彼の「奴隷」としてこき使われることになる。平安率いる特命捜査対策班に異動し、その指示で警察がとても手を出せない犯人を秘密裏に始末することになる台場だが、決して触れてはならない警察組織や国家の暗部に踏み込んでしまう。

 そんな究極のダークヒーロー・台場陣を演じるのは生田。「平安という“飼い主”の元にいながらも、鎖を引きちぎって飛び出して行ってしまいそうな獰猛(どうもう)さというか、抑制されたエネルギーと、そして何より“悪を許せない正義感の強い男”というところを伝えていきたい」と意気込んだ。

 そして監督を日本映画界が誇る巨匠・三池崇史が務める。映画『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(2014年)、『土竜の唄 香港狂騒曲』(16年)、『土竜の唄 FINAL』(21年)と、アクション・コメディー作として根強い人気を誇る“土竜の唄シリーズ”を世に送り出した生田&三池コンビが、初めてテレビでタッグを組む。

 本作で監督を務めるにあたり、「すべての登場人物がまともじゃなく魅力的で、危険な作品。ドラマ化には気合が必要です」と言いつつも、「視聴スタイルの多様化が進む今、誰がどのように見ても楽しめるエッジの効いたエンタメに挑戦しようという覚悟と勇気をいただきました。精一杯暴れます!」とコメントした。

 また、演出プランを尋ねられると、「無心。すべては脚本の導くままに……」と答えた三池の期待を一身に受け、本作の脚本を手掛けるのは、映画『翔んで埼玉』(19年)で、「第43回日本アカデミー賞」最優秀脚本賞を受賞した徳永友一氏。ドラマ『ルパンの娘』(19年)、映画『ライアー×ライアー』(21年)をはじめ、コメディー、サスペンス、ホームドラマなど、ジャンルを問わず幅広い作品を多数手掛ける徳永が物語を紡いでいく。

 また、凸凹コンビの相棒でもあり、台場の「ご主人様」となる平安をはじめ、個性あふれるキャラクターを演じるキャスト陣は後日発表される。

生田斗真と再タッグを組む三池崇史監督【写真:(C)テレビ朝日】
生田斗真と再タッグを組む三池崇史監督【写真:(C)テレビ朝日】

三池崇史監督、生田斗真は「でき過ぎ」「嫉妬の対象でもある」

 生田、三池監督のコメント全文は以下の通り。

○生田斗真
――本作に出演が決まった際のお気持ちをお聞かせください。

「久しぶりに連続ドラマに出演させていただくことがすごくうれしいです。何より三池崇史監督と再びご一緒できること、そしてテレビという場所でチャレンジができることがうれしく、とてもワクワクしています」

――三池崇史監督とはテレビでは初タッグということですが、ご一緒していかがですか。

「長年作品を共にしてきた、どこかバディーのような関係性ですので、すごく安心感があります。そして一番近くに置いてくださったからこそ、この作品でも今までに見たことのないような表現などを一緒に探っていけたらいいなと思っています。また、キャストの方々が日々興奮しながら現場にいらっしゃるのを間近で見ていると、すごくいいものが出来上がっているんじゃないかなと感じています。」

――生田さんが演じられる台場陣(ダイマジン)はどういう人物だと思いますか。

「脚本にもあるんですが、『獣のような男』というのかな。平安という“飼い主”の元にいながらも、鎖を引きちぎって飛び出して行ってしまいそうな獰猛さといいますか、攻撃的なキャラクターだと思います。そんな台場の抑制されたエネルギーみたいなものが、きちんと表現できればいいなと思っています。また、その裏では“悪を許せない正義感の強い男”だということもきちんと伝えていきたいですね」

――本作の魅力とは。

「『テレビでこんなことやっていいんだ!』『これがテレビで見れちゃうんだ!』というところをしっかりと作っていきたいですし、そういうドラマになるはずです。毎週テレビの前で、皆さんが血を燃えたぎらせるような作品になるといいなと思います」

――放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

「『警部補ダイマジン』というとんでもない作品を生み出そうと、三池崇史監督をはじめ、キャスト・スタッフと日々奮闘しております。ぜひ、震えながら待っていてください! よろしくお願いします」

○三池崇史監督
――『警部補ダイマジン』の監督を引き受けることになった際のお気持ちをお聞かせください。

「視聴スタイルの多様化が進む今、誰がどのように見ても楽しめるエッジの効いたエンタメに挑戦しようという覚悟と勇気をいただきました。精一杯暴れます!」

――原作、脚本をお読みになった感想をお願いします。

「社会派でありながら、ダークヒーローが主役の……いや、すべての登場人物がまともじゃなく魅力的で、危険な作品だと感じました。ドラマ化には気合が必要です」

――刺激的な本作をどう撮影していこうと考えておられますか。

「無心。すべては脚本の導くままに……ですね」

――主演の生田斗真さんの印象をお聞かせください。

「いつでも全力。いつでも爽やか。いつでも優しく美しい。でき過ぎです。尊敬しているけれど、嫉妬の対象でもある……いかにこの世は不公平であるかということを教えてくれる存在です」

――放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

「世界中がキナ臭いことになっているけれど、その中であなたはどう生きますか? このドラマからその答えが見えてくるはずです。お楽しみに!」

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