格闘技イベント「ONE Fight Night 4」のフライ級ムエタイ世界タイトルマッチが19日、シンガポールのインドア・スタジアムで行われ、王者ロッタン・ジットムアンノン（タイ）が、ストロー級王者のジョセフ・ラシリ（イタリア）の挑戦を受ける。

　日本では武尊との対戦について機運が高まっている。今月1日、武尊がK-1との契約解除を発表するとロッタンは即座にインスタグラムで反応。「私は個人的に、@K1Takeru にONEで戦うことを呼びかけている」とメンションをつけ、対戦を要求した。

　一方の武尊は15日都内で行われた蟹取県ウェルカニキャンペーン・メディア発表会で「試合が発表できるかなと。年内にできたらいいなと思ってます。団体というよりは、世界の人に見てもらえるような試合、日本だけではなく世界が注目する試合をできたら」と思いを明かしていた。

　ロッタンは対戦要求について「まず初めの頃の考えると僕、元々那須川天心ともう1回戦いたかったんです。ただなぜか彼はボクシングに転身してしまったので、それがかなわなくなってしまった。武尊さんがフリーエージェントと聞いて、これがもう僕が戦う機会だと思って、ソーシャルメディアで対戦要求をしました。天心さんと同じようなスタイルで日本でスター。僕もタイでスターです。この戦いが実現すれば、日本にもタイにもとてもいいものになると思います。ぜひ武尊選手には、この対戦要求を受けてもらって、戦いたいと思っております」と語った。

　また武尊と天心、どちらとの対戦が自身にとってハードなのかを問われると「どっちがいいかなんて分からないですけれど、僕はどっちよりもどっちと比べても、僕の方が強いってことは信じてます」と笑顔だった。

　武尊とロッタンのファイトスタイルは正面から打ち合う形。打撃をもらうと笑顔になったり、首を振る姿はよく似ている。このことを聞かれると「僕と似ているスタイルの選手と戦うのは、すっごい楽しみだし、ぜひやりたい。絶対大興奮の試合になるって自分でも思うし、大興奮の試合になれば、会場の中にいる人も、テレビで見てる人もすごい興奮する試合になる。そして世界が大注目する試合になると思います」と口にした。

　以前にも自身と似たスタイルの選手と戦ったことを例に挙げ「実際にスタジアムが本当に燃え上がるような熱気だったので、そのようなことになるんじゃないでしょうか」とうなずいた。

　最後には「いつでもどこでも僕は戦える準備ができてます。武尊選手も僕との戦いの準備をしておいてください」ともう1度対戦を求めた。