谷まりあ、多彩な活躍の根底にあるブレない思い 挑戦することで見つけた「違う自分」

モデルやタレントに俳優と活躍の場を広げる谷まりあ(27)が、13日からスタートするABEMAの大人気恋愛番組「恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK」(午後10時)でスタジオMCを務める。今作で10シリーズ目に突入した「ドラ恋」。シーズン1から出演を続ける谷はどのような思いで収録へ臨んでいるのだろうか。また、現在の結婚観や仕事への向き合い方とは――。

「ドラ恋」のスタジオMCを務める谷まりあ【写真:ENCOUNT編集部】
「ドラ恋」のスタジオMCを務める谷まりあ【写真:ENCOUNT編集部】

22歳から「ドラ恋」に出演、番組とともに成長「刺激をもらっています」

 モデルやタレントに俳優と活躍の場を広げる谷まりあ(27)が、13日からスタートするABEMAの大人気恋愛番組「恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK」(午後10時)でスタジオMCを務める。今作で10シリーズ目に突入した「ドラ恋」。シーズン1から出演を続ける谷はどのような思いで収録へ臨んでいるのだろうか。また、現在の結婚観や仕事への向き合い方とは――。(取材・文=中村彰洋)

 2018年5月からスタートした「ドラ恋」も今作でついに10作目。舞台を米ニューヨークへと移し、これまでにないスケールで物語が展開される。シーズン1から出演してきた谷は「初めて呼んでいただいたときには、ここまで長く続くとは思っていませんでした。ここまで続いていることがうれしいですし、10作目となった今でも関わらせてもらっていることが感慨深いです」としみじみと振り返った。

「ドラ恋」の魅力について「本当に人間性を見られる。自分の人生を振り返る機会にもなる」と表現。「『こういうときに自分だったらどうするんだろう?』という恋愛での相手との向き合い方を毎回勉強させてもらっています。エッセンスをもらって、自分を深めていけている感じがしています。恋愛以外でも本当に皆さん全力で、演技がうまくなりたいと向き合っていく中で、涙したり、けんかしたりすることもあって、そこまで熱くなっている人たちを見ると自分も熱くなれるんです。自分の中でいろいろな感情が出てきて、仕事について考え直す機会になったり、刺激をもらっています」と熱弁だ。

 22歳から「ドラ恋」に出演してきた谷。「MCとしていろんな恋愛パターンを見させてもらいました。ドラ恋参加者たちが撮影当時は分からないメンバー同士の感情をMCとして全体を見せてもらっていく中で、ちょっとしたハプニングがかわいく見えるようになってきました。以前だったら“恋愛とは”みたいな若さゆえの視野の狭さがあったんですけど、だんだん広がって、寛容になってきましね」と価値観も変わっていった。

 20代前半の頃は「なんとなく30歳までには結婚」という理想を持っていた。しかし、27歳となった現在では「最近は数字にとらわれず、マイペースでいいかなと思っています。タイミングや運命みたいなものを信じるタイプなので、なるようになるかなと待っています。仕事も好きなので、無理に動いても結果的にいつか崩れてしまうと思うので、ナチュラルに気付いたら一緒にいるみたいな人がいればいいなぁって思っています」と結婚観の変化も明かした。

夢へのアプローチ方法は「何事も継続が大事」

 モデルやバラエティーでの活躍が目立つが、12歳のデビュー当時に抱いていた夢はシンプルなものだった。「テレビを見ているときに、人を笑顔にできるお仕事ってすてきだなと思ったんです。それで自分もやりたいなって思ったのがきっかけでした」。

 現在は、演技にも本格挑戦するなど幅広い活躍を見せているが、さまざまな挑戦を続けることには理由があった。

「大学受験のときに1度芸能界を離れました。そして、受験が終わって挑戦できる余裕ができたんです。自分の好きなことを見つけたいと思ったとき、いろんなことをしたいと考えました。その後、モデルやテレビのお仕事もいただけました。モデルとバラエティーでは内容がまったく違っていて、感じることも、自分がやらなきゃいけないことも違う。そういった環境の中でこれまでとは違う自分が生まれて、それがすごい面白かったんです。

 バラエティーは本当についていくので必死でした。ゼロからのスタートですごい大変に感じるときもあったり、どうしたらいいか分からないときもあったけど、いつからか楽しんでいる自分がいました。ジャンルが異なる場所で挑戦するということが自分の幅を広げてくれると思えるようになりましたね。演技も昔からずっと『やれるならやりたい』と思っていました。そんな中で、後悔しないように『演技をやりたい』と自分で言うようになりました」

 憧れの芸能界に入り、モデルや演技にも挑戦。私生活では浪人時代を経験しながらも一般入試で早稲田大学に入学した。一つ一つ着実に目標を実現させている谷だが、夢に向かって貪欲にアプローチを続ける姿勢が根底にあった。

「何事も継続が大事だと思っています。私は“これ”と決めたら長くやるんです。勉強もやると決めて、芸能界をお休みして臨みました。自分のスキルとして身につけるとなったら、時間は掛かって当然だと思っています。とにかく自分に集中する、夢に向かって進み続ける時間が大切だと思っています。あとは妄想をよくしますね(笑)。モデルを目指していたときには、雑誌を読んで『なんで自分がここにいないんだろう』と、出ている自分を想像してモチベーションを保っていました」

デビュー当時からの変わらぬ思いを明かした【写真:ENCOUNT編集部】
デビュー当時からの変わらぬ思いを明かした【写真:ENCOUNT編集部】

原動力は「誰かを元気にできたら」というデビュー当時から貫く思い

 明るい笑顔でポジティブな印象の谷だが、これまでには挫折したことももちろんあった。しかし、その経験が自分を強くしているという。また、コロナ禍も現在の“谷まりあ”を形成する中で重要な期間だった。

「若いときほど“自分は無敵”と思っているから、受験に失敗したときには心が折れました。でも浪人期間がすごい大事な時間だったと今でも思えるし、挫折したときこそがチャンスだと思っています。心が折れたときにこそ、自分を見返す時間ができるんです。自分で良かったこと、悪かったこと、今後どうしていきたいかを考えるタイミングができました。

 コロナ禍も大きなタイミングでした。大学に入って、お仕事もさせてもらっていて、休みもほとんどなく、止まることのない4年間でした。なので、何週間も家にいるというのが本当に久しぶりですごい新鮮でした。そのときに、自分の中の何かがどんどん溶けていく感覚があって、すごいナチュラルになれた気がしたんです。『自分ってこれだ!』と思えた瞬間があって、それからもっとリラックスしてお仕事ができるようになりました。“本当の自分を思い出した”みたいな感覚を取り戻せたことは大きかったです」

 まだまだ27歳。夢や目標は多岐にわたっている。「モデルではもっと表紙をやりたいです。バラエティーでは、MCさんの隣でアシスタントをしたいし、レギュラー番組も持ちたい。演技だったらドラマにもっと出たいですし、ヒロインもやってみたい……。いろんな夢がありますね」。

 デビュー当時から変わらぬブレない思いが、現在も谷を突き動かす原動力となっている。

「今も、自分が芸能界に入ったきっかけと続ける理由が変わっていないんです。自分のやっていることを見てくれて、『まりあちゃんを見て元気が出たから頑張ろう!』と思ってくれる人がいてくれたらうれしいです。誰か1人でもいいんです。『誰かを元気にできたら』というのがモチベーションです。今後も挑戦していけば、さらに次の道も見えてくるともうので、自分がやれる限り、誰かに求めてもらえる限りは挑戦を続けていきたいです」

□谷まりあ(たに・まりあ)1995年7月28日、東京都出身。2016年から22年までファッション誌「ViVi」の専属モデルとして活動。「世界の果てまでイッテQ」(日本テレビ系)では“出川ガールズ”として存在感を発揮。ドラマにも多数出演し、活躍の幅を広げている。も広げる。22年には、ABEMA「恋愛ドラマな恋がしたい in NEW YORK」でスタジオMCを務める。公式インスタグラムのフォロワー数は250万人超を誇る。

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