豊川悦司&片岡愛之助がおっさんずラブ? 初共演ですっかりLINE友に「いない時はさみしくて」

俳優・豊川悦司(60)と片岡愛之助(50)が初共演する映画「仕掛人・藤枝梅安」の合同取材会が13日、都内で行われた。

会見に出席した片岡愛之助と豊川悦司【写真:ENCOUNT編集部】
会見に出席した片岡愛之助と豊川悦司【写真:ENCOUNT編集部】

撮影中唯一の苦労は京都の寒さ

 俳優・豊川悦司(60)と片岡愛之助(50)が初共演する映画「仕掛人・藤枝梅安」の合同取材会が13日、都内で行われた。

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 本作は累計発行部数600万部を超えるベストセラー、池波正太郎の時代小説「仕掛人・藤枝梅安」(講談社文庫刊)が原作。闇で殺しを請け負うはり医者の梅安(豊川)とその相棒でようじ職人の彦次郎(愛之助)の活躍を描くもので、池波正太郎生誕100年の来年公開される。

 豊川は「原作は改めて全部読ませてもらったが、今も色あせていない。それを一から解体して、料理するという企画だが、すごくうまくいっていた。アート的な部分もあって、どなたが見ても楽しめる映画でしか作れない映画になった。梅安はダークヒーロー。いいことをしながら、悪いことをする人。ダークサイドの人だが、観客は安心して見ることができる。日の当たるところにいたら、ふざけんなになると思うので」と笑い。

 原作はこれまでも何度も映像化。ドラマでは小林桂樹&田村高廣、渡辺謙&橋爪功、岸谷五朗&小日向文世、映画では萬屋錦之介&中村嘉葎雄が梅安と彦次郎を演じてきた。豊川は「緒形拳さんの梅安は見ていたが、ほかにもたくさん見ました。その作業が楽しかった。やり方、切り口はたくさんある。作りがいのあるキャラクターだった。法が用をなさなかった時代に自腹で恨みを晴らす話だが、現代にも通じるものがある」と話した。

 一方、豊川の指名で、初めて年下設定の彦次郎に決まった愛之助は「恐縮しています。梅安役はいろんな方がなさっているが、豊川さんはピッタリで、原作から抜け出てきたようだった。(彦次郎役は)明るめではなく、ひょうきんではない感じでやってくれと言われたので、本や監督に従った。吹き矢も試してみたが、ちゃんと畳に突き刺さるし、爪楊枝で人は死ぬのかと思ったが、刺さる。ただ接近戦では不利ですけど」と笑い。

 初共演ながら、息ピッタリ。豊川が「オッサン2人の会話劇だが、楽しかった。愛之助さんがいないシーンではさみしかった。LINEをしたりした」と言えば、愛之助も「(撮影中はコロナ禍で)一緒にご飯にも行けなかったが、酒も飲んでいないのに、会話が楽しかった。豊川さんはやさしいオーラに包まれていて、寡黙だけどおもしろいことをいう。(撮影中は)行ったり来たりする新幹線から『ハイボールを頼むと、グラスと氷がついてくるんだ』というLINEが送られてきた。『嘘でしょ』と思って返信したら、おつまみとハイボールが映ったLINEが来て、自分も実際に頼んでみたら、本当だった」と相思相愛の様子。

 撮影で唯一苦労したのは京都の寒さだったそうで、「着込むのも限界があったし、坊主頭だったので、頭が寒かった。最後はテストまで帽子をかぶっていたが、(共演の)椎名桔平さん、佐藤浩市さんとは防寒グッズ自慢が盛り上がった」と豊川。「豊川さんからは、わらじの上からはけるボアのカバーをいただき、ありがたく履きました」と愛之助。最後まで、ラブラブな60歳と50歳の名コンビ誕生だった。

 映画は第1作が2023年2月3日、第2作が4月7日に連続公開される。

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