韓国のオーディション番組「PRODUCE 48」のオーディションをへて18年にデビューした期間限定の日韓合同ガールズグループ・IZ*ONE（アイズワン）。解散して1年4か月がたとうとしているが、その人気は衰えを知らない。そんな中、IZ*ONEのファンを総称するWIZ*ONE（ウィズワン）を歓喜させる出来事があった。25日夜にソウル・蚕室（チャムシル）総合運動場学生体育館で開催された「Kグローバルハートドリームアワード2022」（日本ではABEMAが生中継）のKグローバルスーパールーキー賞（新人賞）にLE SSERAFIM、IVE、Kep1erの3グループが選ばれ同じステージに並び立ったのだ。WIZ*ONEが注目したのは、LE SSERAFIMの宮脇咲良とチェウォン、IVEのウォニョンとユジンがIZ*ONE出身であること。4人の“再会”にネットでは「IZ*ONEが熱くてもう最高」「スーパールーキー賞にIZ*ONEメンバー4人もいる」などの声が上がった。

　この3グループのうちKep1erも実はIZ*ONEと縁が深い。IZ*ONEが18年10月29日に発売した初ミニアルバム「COLOR*IZ」のタイトル曲「La Vie en Rose」は、もともとCUBEエンターテイメント所属のガールズグループ・CLCのカムバック曲であったといううわさが流れたことがある。CLCが同年2月22日に発表した「Black Dress」のプロデューサーがIZ*ONE「La Vie en Rose」のそれと同じ人物だったことが拍車をかけた。実際、両曲を聴き比べると似ている部分がいくつもある。このCLCからKep1erに移ったのがリーダーのユジンだ。Kep1erは現地時間19日から21日にかけて米ロサンゼルスで開催された「KCON 2022 LA」に出演しステージで「La Vie en Rose」を披露した。その際、ネットでは「IZ*ONEカバーしたKep1er」「ユジンがLa Vie en Rose踊ってるのが胸熱」「Kep1erがIZ*ONEのLa Vie en Roseを披露するとは」「KCONならではの選曲。胸が熱くなった」などと喜ぶ声が多数上がっていた。それだけにLE SSERAFIM、IVE、Kep1erの3グループが同じステージに集結することは因縁の深さを物語ると同時に、解散してもなお影響力を持ち続けるIZ*ONEのパワーを見せつけることになった。

　それだけではなかった。25日朝に放送されたTBS系生情報バラエティー番組「ラヴィット！」にHKT48の矢吹奈子、AKB48の本田仁美が出演。2人は宮脇とともにIZ*ONEの元日本人メンバーとして活躍した。番組ではIVEのウォニョンとユジンについて「今も仲良し」と語り、とくに矢吹は「末っ子の2人が今はリーダーだったりですごい頼もしい」とエールを送った。番組ではIVEに取材したVTRも放送され、ウォニョンとユジンは矢吹と本田に向けて「久しぶりですけど、みんな大丈夫ですか？」「お元気ですか」「早く会いたい」「みんな元気で活動してください」と日本語でサプライズメッセージを送った。

　この日夜、元IZ*ONEメンバーの歌手クォン・ウンビがLINE公式アカウントとLINE BLOGを開設した、というニュースも配信された。ウンビは10日にオフィシャルファンクラブの開設や、日本では初となるファンミーティングの開催を発表したばかり。

　終始WIZ*ONEを興奮させたこの日は、さながらIZ*ONEの“復活祭”のようなスペシャルデーとなった。