眞島秀和、「クランク・イン!」主演に意気込み 舞台は「役者として一番純度が高い仕事」
劇作家、演出家、俳優として活躍している岩松了が、新作の舞台「クランク・イン!」を手がけ、10月7日から東京の本多劇場で上演する。キャストには、眞島秀和や吉高由里子、秋山菜津子などが名を連ね、東京以外でも静岡、大阪、愛知でも公演を予定している。
眞島秀和と吉高由里子、舞台「クランク・イン!」にかける意気込みを語る
劇作家、演出家、俳優として活躍している岩松了が、新作の舞台「クランク・イン!」を手がけ、10月7日から東京の本多劇場で上演する。キャストには、眞島秀和や吉高由里子、秋山菜津子などが名を連ね、東京以外でも静岡、大阪、愛知でも公演を予定している。
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「クランク・イン!」は、岩松が20年に手がけた「そして春になった」をベースにした物語で、映画の製作現場で起きる新人女優の謎の死をテーマとしている。眞島は女たちに追いつめられる映画監督、吉高は強烈な個性を放つ女優のジュンを演じることになる。今回、眞島と吉高にインタビューを行い作品に掛ける意気込みを聞いた。
まだ上演決定が発表されたばかりで、台本もほとんどできていない中での取材となった2人。今回の作品について、眞島は「これまで役者として共演することはありましたが、ついに演出家の岩松さんと仕事ができるんだなと楽しみです。岩松さんの演出は厳しいといろいろな役者から聞いていますので、少し緊張しています」と明かせば、吉高は「本当にこの舞台をやるのかふわふわしている感じです(笑)。ポスターはあるのですが実感がないんです」と話した。
岩松の作品について眞島は、「人間の汚い部分とか本性を描いている印象があります。せりふがすごく計算されていると感じました」と説明し、吉高も「言葉の人だなと思います。想像もつかない物語が広がっていくというか、一つの言葉の揚げ足を取って、それをどうやって伸ばすかを、いつも考えているように思います。考えられないような意地悪さをもっているのかな(笑)」と思いを語った。
舞台への挑戦は3回目となる吉高は、「最近舞台をやっていなかったので、毎日稽古して、せりふを理解する作業は勉強になると思います。舞台は緊張しますし、自分のことを見てくれるお客さんをきちんと感じられる良い機会になると思います」と明かし、「生だから同じことが起こらないし、観に来た人が違う感じ方をするのが魅力だと思います。同じ時間を共有するという特別感が舞台にはあります」と説明した。
眞島は舞台作品への出演について、「役者として一番純度が高い仕事だなと思っていて、ライブでお客さんに見てもらうというシンプルな空間が大事なんだと思います。また、目の前で見ているお客さんに怯まぬ状態になっているための稽古も大切だし、メンタルも鍛えられるので修行の場だと思います」と説明した。
吉高は、演出の岩松について「いろいろな人を見てきているでしょうし、表面的なものでなく内面的な裏表なども考えていると思うんです。自分は、そんな岩松さんにどういう風に見られるのか、言葉をかけられるのか、挑発されるのか、怖いけど楽しみにしています」と明かした。
最後に、今回の舞台にかける思いとして、吉高は「不思議な物語だと思うので、空間を楽しみましょう」と話し、さらに眞島は「映画監督役として、そうそうたる女優陣を相手にどういった形で存在感を出せるのか、苦慮すると思いますがぜひ観に来ていただきたいです」とインタビューを締めくくった。