藤本美貴が語る夫婦円満の秘訣 夫・庄司智春が浮気したら…「一生苦しめる」の真意
タレントの藤本美貴は、お笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春と結婚して今年で14年目を迎える。今や、芸能界でも指折りの“おしどり夫婦”だが、喧嘩(けんか)は頻繁でかつては離婚の危機も!? 3人の子どものママでもある藤本に夫婦円満の秘訣(ひけつ)や、子育てについて聞いた。
結婚14年目「“好き”は言う」「キスも全然する」
タレントの藤本美貴は、お笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春と結婚して今年で14年目を迎える。今や、芸能界でも指折りの“おしどり夫婦”だが、喧嘩(けんか)は頻繁でかつては離婚の危機も!? 3人の子どものママでもある藤本に夫婦円満の秘訣(ひけつ)や、子育てについて聞いた。(取材・構成=角野敬介)
◇ ◇ ◇
――YouTubeなどを拝見しても夫婦の仲の良さが伝わってきますが、夫婦円満の秘訣を教えてください。
「話し合うことが一番です。何よりも思いやりを持つっていうところも大事ですね。何かちょっとしたことでお互い『ありがとう』が言えたり、『ごめんね』が言えたりっていうのは大事かなと思いますよね。あとは合わないところは、話し合ってすり合わせることも重要ですね」
――普段から会話することを最優先に置かれているんですね。
「そうですね。会話は大事にしてるし、会話も多い方だと思います。私が話してる方が多いですね。旦那さんは聞いてくれることが多いけど、普通に2人でワイワイ話したりとかもしますね」
――夫婦間のルールはありますか。
「ルールは特になくて、自然とルールになってるのは連絡をマメにするっていうことと、何でも相談しようっていうことくらいですね。それ以外はルールっていうルールはないかなと思います」
――あえて作らないようにされている。
「何かルールを作るから、ルールを破るわけですよね。そのルールが破られるからむかつくわけじゃないですか。そのルールが最初からなければ、別に破られることもない。職業的にも毎日同じ時間に仕事に行って、同じ時間に帰ってくるっていうことでもないので、生活のリズムも全然違うから、お互いができることを、相談しながら進めていく。何か(ルール)を決めてしまうと、私の負担が多いから、あなたの負担が多いからって、ケンカをするっていうことじゃなくて、一つのチームとして家族がスムーズに生活できるっていう同じゴールを目指していてことが大事なのかなと。その中でお互いが何ができるかって。その中でやってくれたことに対した『ありがとうね』って言ったりとか、『ごめん。これやっといて』って何か一言ちゃんと言えるかっていうところが大事で。その日々の積み重ねが結局大事なのかなと思いますね」
――お互いへのリスペクトを感じますが、喧嘩をすることもありますか。
「ありますあります。定期的に。昔は、すごい大きい喧嘩もしてるし……。そうですね、喧嘩は本当によくしていました」
――どんなことで喧嘩になりますか。
「すごく些細なことなんですけど、例えば私が玉ねぎを買ってくるか聞いてるのに、(庄司が)LINEを見ていなくて、『聞いてないよ』って言われて、『玉ねぎなんかどうでもいいんだよ!』みたいなことから、大喧嘩になったりとかもありますね(笑)。結婚すると、些細なこと以外ではあんまり喧嘩することはないかもしれないですね。浮気されたとかがないですから。やっぱり浮気した、とかだったらそれはもちろん、すさまじい喧嘩になると思うんですけど、そういうこと以外って基本的には些細なこと。あとはやっぱり子どもができると2人だけじゃないので生活のリズムが変わると、喧嘩が一時的に増えはしましたね」
――喧嘩になるとどうやって収拾をつけますか。
「これも話し合いですね。お互い『こうだよね』って。お互いどこかで自分の許せる範囲を話し合って探っていく。どっちかが折れなきゃいけないっていうことは全然なくて。だからやっぱり話し合うっていうことが大事になってくるんですね」
――今回、離婚歴のある男女が新たな出会いを経て、運命の相手ともう1度結婚に向き合うABEMAの恋愛番組「セカンドチャンスウェディング2」にスタジオゲストとして出演されましたが、過去に喧嘩から発展して、離婚の危機のようなものはあったのでしょうか。
「大きな喧嘩をしたときはあったとはとは思うのですが、何でそうなったのかも覚えていないくらい、最初は些細なことですよね。でももう結構前の話ですからね。向こうはすぐ家出するタイプなんです(笑)。一緒にいると言わなくていいことも言ってしまったりするから、冷静になるっていう意味で家出するみたいです。何度かあって、2、3日いないときもありましたね。その間は連絡とかも全然なくって。突然フラッと帰ってくる。お互いに許してるんだけど、収まりがつかないから、それを収めてくるってことみたいです。もう15年ぐらい一緒にいるので、『あ~また出ていったわ』みたいな感じで驚きはないですね。子どもたちも『出てったねー。3日ぐらい帰ってこないんじゃない?』みたいな感じで(笑)。子どもには『あなたたちに怒ってるわけじゃないからね』っていうのは言いますね」
――そんな事があっても即座に修復できる関係性なんですね。普段から愛情表現を欠かさないということもあるのでしょうか。
「『好き』とかは全然言いますね。私は言わなくなったら、多分これずっと言わなくなるだろうなって思うから。うちは愛情表現はアメリカンです。キスとかも全然しますね。好きだよって言ったら、もう何だろうな……(庄司は)呪文のように好きだよって返してくる感じ。好きという言葉に重みがあるかというとないですけど(笑)。そこは子どもが大きくなっても夫婦間の関係性には全然関係ないと思っています。子どもにも『愛してるよ、いってらっしゃい』みたいな感じです」
――先日、「庄司さんが浮気したら“一生苦しめる”」という発言が話題になりました。庄司さんからの反応は何かありましたか。
「もう言われ慣れてるっていうか、“ミキちゃんはそういう人だよね”っていう感じだと思います。仮に浮気したら……その苦しめ方はちょっと考えますけど、簡単には別れないっていうところもそうですよね。そもそも私、(浮気を)疑わないです。もう疑ってもしょうがないかなって。信じてるからこそ、ばれたときは覚えとけよ、みたいなのはありますよね(笑)」
子育ての悩みは「勉強がわからないので教えられない」
――藤本さんは現在、10歳の長男、6歳の長女、2歳の次女と3児のママでもあります。子育てで大事にしていることを教えていただけますか。
「まずはとにかく一生懸命やることなんじゃないかって思います。何が正解というのはないのかなって。毎日、毎時間、毎分ハッピーかっていうと、それは怒ったりする時間の方が長かったりしますけど、それも子どものことを愛しているっていうことが大前提であって、それがちゃんと伝わってて、そこに向かって一生懸命子育てをしていれば、子どもにもちゃんと伝わるって思っています。そういった意味でも愛情表現はすごくしますね。『ママ、ハグしよう』って、長男もまだ言ってきてくれますし。かといって、長男は今すごい反抗期なんですよ。『うるさい!』みたいに言われることももちろんあります」
――お子さまから言われてショックを受けた言葉はありますか。
「最近は4、5年生の勉強がわからないので教えられない。わかんないって言うと、『ママ学校行ってないの?』って言われたことが一番ショックで……。学校は行ってたはずなんですけどね。将来の話になると、子どもには大学まで行ってほしいなって思うんですけど、私はもう高校生で働いてましたからね。子どもにそんな話をするんですけど、不思議な感覚だと思います。『高校生でもうお仕事してたってどういうこと?』って」
――お子さまの将来について、例えばアイドルになってほしいとか、お笑い芸人になってほしいなど、考えることはありますか。
「夫婦揃って、できれば芸能じゃない方がいいよねって話はしています。でもなりたいならもうしょうがないよねっていうところもあって。だから1回は拒否して、遠回りをさせる。芸能の仕事ってやっぱりすごく大変だし、教えてあげられるものでもないし、継げるものでもない。そう考えたら何か固定給をもらえるお仕事がいいんじゃないとか。でもなんかサラリーマンの人が周りに、家族にもいなかったりするので、サラリーマンをやってるっていう想像もつかないです。だから何になってほしい、というのは全くないです」
――今の時点でお子さまが芸能の仕事に興味を示していたりはしませんか。
「長女が最近はずっと歌って踊ってます。でも何になりたいかって言ったらデザイナーになりたいって言うんですけど、本当にずっと歌って踊ってます。うるさくて、本当にやめてっていうぐらい(笑)。怖いです。(アイドルになりたいと)言っても不思議じゃないぐらいで踊り狂ってます」
――4人目のお子さんを考えることはありますか。
「ちょっとね、つらいです(笑)。でも3人目が赤ちゃんじゃなくなって幼児になってくじゃないですか。赤ちゃんじゃなくなっちゃうっていう寂しさで、4人目、5人目って行く人の気持ちはわからないでもないけど……。ちょっと私が働けるのかなとは思いますね」
――先の話かもしれませんが、孫が見たいという願望はありますか。
「“孫見たい願望”は全くないですね。見られなくてもいいかも、くらい。孫がすごく楽しみって言う人がいるじゃないですか、あれがあんまりわからなくて(笑)。結婚はしてほしいですし、孫も産んでもらっていいんですけど、孫は無責任だからかわいいって言うじゃないですか。私は逆に責任があるからかわいい気がするんです。自分の子どもが、私たち夫婦が経験させることで、子どもの何かが変わると思うとやっぱやりがいがあるなって。育ててる感じがするじゃないですか。それが孫になると、何かちょっと他人の子だなっていう。生んでないしなって。冷たいでしょ(笑)」
――今後、理想とする家族像を教えてください。
「子どもが大きくなっていくと、その子どもの時間や子どもたちの自分の世界っていうのもあって、家族っていう時間は少なくはなっていくと思います。でも集まろうってなったときに集まれる家族っていうのが理想です。今後、子ども達がみんな結婚していたとしても、“集合”って声をかけたら集まって来るような。私自身が家族、きょうだいともすごい仲がよくて、喧嘩もするけど、みんなずっとリビングにいるような家でした。だからきょうだいは仲良くいてほしいなっていうのはありますね。今は喧嘩しながらも仲はいいので、家族がいつまでもワイワイしてるような家庭になればいいなって願ってます」
□藤本美貴(ふじもと・みき)1985年2月26日、北海道滝川市出身。2000年、モーニング娘。第3回追加オーディションの最終選考で落選も、翌年に上京し芸能界デビュー。02年に歌手デビュー。同年の紅白歌合戦に出場。03年1月にモーニング娘。加入。07年に脱退。09年にお笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春さんと結婚。19年10月にYouTubeチャンネル「ハロー!ミキティ」開設。登録者数は約20万人を誇る。
■藤本はABEMAで毎週土曜日に放送中の「セカンドチャンスウェディング2」にゲスト出演(30日放送)する。同番組は離婚歴のある男女が新たな出会いを経て、運命の相手ともう1度結婚に向き合う、全員バツイチの男女10人の婚活リアリティー。MCはケンドーコバヤシ、益若つばさ、柏木由紀が務める。