愛車は真っ赤なテスラ、20代女性のこだわり ガソリン代高騰で実感したEV車の強み
17日に行われたテスラのオフ会(東京・A PIT オートバックス東雲)には約70台のテスラオーナーが集まった。中には20代の女性オーナーの姿も。「もともと走るのが好き」という彼女はなぜ、多くの車種の中から電気自動車(EV)のテスラを選んだのか。また、実際の乗り心地とは。愛車の魅力を聞いた。
「車高は下がっていますね。3.5センチです」
17日に行われたテスラのオフ会(東京・A PIT オートバックス東雲)には約70台のテスラオーナーが集まった。中には20代の女性オーナーの姿も。「もともと走るのが好き」という彼女はなぜ、多くの車種の中から電気自動車(EV)のテスラを選んだのか。また、実際の乗り心地とは。愛車の魅力を聞いた。(取材・文=水沼一夫)
女性はテスラのモデル3を1年2~3か月前に購入した。
「道で見かけてデザインがかっこよかったのでそこから調べて、先進性とか、そういったところがいろいろすごいなあと思って、購入した次第です」
職業は会社員。愛車は中古のトヨタ・ヴェロッサに続いて通算2台目だった。
全くタイプの異なる車。満足度はいかがなものだろうか。
「ひと言で言えば、すごく満足しています。アップデートだったり、車が進化し続けてくれることが幸せ。見た目もかっこいい。そういったところが特に気に入っています」
ボディーカラーは赤。この日、集まった70台の中でも台数が少なく、目を引いた。
これを選んだのは、意外な理由があった。
「実は私が選んだわけじゃなくて、納期がすごく長かったので、在庫車で出てきたやつをもう何でもいいから購入しようと思っていたところに出てきたのが、この子でした。本当は白カラー、白内装のロングレンジ(LR)を頼んでいました」
当時の納期は半年以上だった。迷いなく購入すると、周囲の反響は大きかった。
「すごかったですね。なんでそれにしたのとか、充電とか航続距離とかにまず、結構みんな質問してこられて」
現在はカラーも含めて気に入っている。
「大きな車からすごいきれいなおねえさんが…」
女性は中学生のときに、ふとしたことがきっかけで車に興味を持つようになった。
「真っ黒なピカピカの大きな車、たぶんジープとかランクルあたりだと思うんですけど、そこからすごいきれいなおねえさんが出てきたんです。自分もあんなふうになりたいと思って、車に興味を持ちました。それで、いっぱい調べたり」
大きなSUV(多目的スポーツ車)ではないものの、赤いテスラとも絵になる2ショットを決めてくれた。
愛車は「ちょっとカスタム入っているんです」と明かす。「車高は下がっていますね。3.5センチです」。純正を見たとき、「自分的にもうちょっと低いのが好み」だったことから、ローダウン。ほかにも、ホイールの塗装をいじったり、窓ガラスにゴーストフィルムを貼って雰囲気を変えている。内装のタッチパネルも、正面固定を可動式に変更した。
ガソリン車との比較については、「ポルシェとかは乗ったことないんですけど、いわゆる一般的なガソリン車よりはパワーがある。加速もとてもスムーズです。合流とか高速道路でも困ることはない」。
また、維持費は、ヴェロッサとの比較で、「3分の1とか4分の1ぐらいかもしれない」と話した。
「あれは年式が古く、燃費も悪かったから、ガソリン代で毎週7~8000円ぐらいかかりました。なので、半分以下というか全然、比較にならない。毎月3万5000円から4万円が飛んでいっていましたけど、今は1万円もかかっていないと思いますね」。ガソリン代が高騰する中、EVならではの恩恵を実感している。
今ではテスラのミーティングにも顔を出し、オーナー同士の交流を楽しんでいる。男性ほど数はいないが女性のオーナーもおり、「いつもよくしていただいています」と、女性はほほ笑んだ。