オダウエダ小田、元ヤンキーがお笑いに目覚めた理由 相方・植田は生粋の“お嬢さま”

「女芸人No.1決定戦 THE W 2021」で5代目王者に輝いた「オダウエダ」。小田結希は元ヤンキー、植田紫帆は元お嬢さま。対照的な2人に過去についてや優勝後の誹謗中傷との向き合い方について話を聞いた。

ギャルピースをする小田結希(左)と普通のピースをする植田紫帆【写真:ENCOUNT編集部】
ギャルピースをする小田結希(左)と普通のピースをする植田紫帆【写真:ENCOUNT編集部】

元ヤンキーの小田は駆け込み寺に住み込みしていた過去

「女芸人No.1決定戦 THE W 2021」で5代目王者に輝いた「オダウエダ」。小田結希は元ヤンキー、植田紫帆は元お嬢さま。対照的な2人に過去についてや優勝後の誹謗中傷との向き合い方について話を聞いた。(取材・文=島田将斗)

「普通の人はこんな生活してんねや」。思春期の小田は、衝撃を受けた。

 今でこそ穏やかな印象がある小田。地元・愛媛でヤンキーをしていた過去があった。「田舎のかわいいヤンキーという感じで、バイクに乗って、友達とどこか行ったり、コンビニに溜まっていたり。めちゃくちゃ派手なことをやっているというよりは結構荒んでる方でした」と照れくさそうに笑う。

 自身はけんかなどはしない。友人がけんかしたという話を聞いては「けがしないように気を付けんといかんよ」と思っているようなタイプだった。

 それでも、小田は毎晩のように遊びに行く。とうとう母親に限界が訪れることになる。

「家が母子家庭で毎晩遊びに行っていました。母は、夜にずっと待っていてくれたり心配してくれていたんですが、ちょっと体がもたないということで駆け込み寺に行くことになりました」

 半年ほど住み込んでいたという愛知県の駆け込み寺。「お寺の横に家があって、そこに全国各地から集まった非行少年、非行少女とかDVを受けていた子や少年院に入っていた子が集まって、10人ぐらいで共同生活をする場所でした」と淡々と語る。

 それまでの小田はまさに非行少女だった。「それまでは夕方に起きて、朝に寝るという逆転生活を送っていました。ご飯とかも買い食いとかで普通の生活をしていませんでした」とうなだれる。

 規則正しい生活に衝撃を受けた。「駆け込み寺に行ってからは朝起きて、ご飯を作って、ご飯を食べて、食器を洗って、洗濯物をしてという生活。それが楽しくなっていきました。ご飯は学校を休みの人が作ったりとみんなで協力しながらやっていました」と人生の転機を回顧した。

 駆け込み寺を出た後には完全に別の人間に変わっていた。一種の喪失感にも襲われた。

「ヤンキーのときにやっていたことがつまらなくなりました。それで引きこもりになるんです。誰とも会わなくなって、そのときに見ていた『めちゃイケ』が唯一の楽しみで『岡村隆史さんに会いたいな』という気持ちだけでお笑いの世界に入りました」と意外な理由も明かした。

 一方の植田も今からは想像できない“お嬢さま”だ。カトリック系で小学校から高校まで一貫の女子高に通っていた。

 男子の目線を意識しないことが今の植田を形成したようだ。「男性を意識するというのがない。男女の差がないニュートラルな人間でした。みんな自分の趣味に没頭するみたいな人が多かったです」。

 好きなお笑いに熱中した。「大阪の学校っていうのもあって笑うことが好きで。今もその延長みたいな感じですかね。カトリックにしては私、神の教えに背くことしかしてないですよね……」と自虐した。

趣味がエゴサと話す植田(右)、誹謗中傷にも「許さへんでって思っています(笑)」と余裕を見せた【写真:ENCOUNT編集部】
趣味がエゴサと話す植田(右)、誹謗中傷にも「許さへんでって思っています(笑)」と余裕を見せた【写真:ENCOUNT編集部】

エゴサーチが趣味の植田「宝物を探しに行ってしまう」

 インディーズライブ出身で特異な経歴を持つ2人だが、「THE W」優勝後には誹謗中傷に苦しんだようだ。SNS上でも以前から人気のあったお笑いコンビ「Aマッソ」が最有力という声が大きかっただけに「オダウエダ」の2人への逆風は強かった。

 それでも植田は「『めっちゃ書かれてる! めっちゃ嫌』って思いました。最近はエゴサーチが好きすぎて『書かれてる! いいよいいよ!』って思いながら、許さへんでって思っています(笑)」と笑い飛ばす。

 一方の小田は「私は良いことよりも悪いこと書いている方に目が行っちゃう。でも、他の芸人さんもみんな経験してきたことなんやろなとは思うので、嫌な方は私は完全に無視というか(笑)。私たちを好きな人のことを考えようと思っていますね。心のバランスを保つのは今も難しいです」と対照的だった。

 DMでも中傷は届くようだ。「『うざい』みたいな内容を『悪口じゃないです』っていう書き出しから言ってくる人がいるんです。全然理解できなかったですね」(小田)と怒り心頭だ。

 植田はエゴサーチが趣味。自身のSNSでもその様子を公開している。傷つくのにも関わらずなぜしてしまうのか。そこには希望があった。

「いや~『オダウエダ、今日もすごく良かった』みたいな“宝物”を探しに行ってしまうんです。本当にそれが好きで、そのひとことで生きていける。それをしているときに『オダウエダ、おもんない』みたいな“うんこ”を触ってしまうみたいな感じですよね」(植田)

 元ヤンキー×お嬢さま。普通に考えたら交わることのなかった2人から出てくる人間らしさ。かめばかむほど味の出てくる「オダウエダ」の活躍を今後も期待したい。

□オダウエダ、2014年にコンビを結成。1995年6月26日、愛媛県生まれの小田結希と91年7月1日、大阪府生まれの植田紫帆からなる。2021年女性芸人ナンバーワン決定戦「THE W 2021」で優勝。

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