東映70周年を記念した新作映画「THE LEGEND ＆ BUTTERFLY」の企画発表会見が21日、都内ホテルで行われ、主演の木村拓哉、綾瀬はるか、脚本の古沢良太、監督の大友啓史が出席した。映画は23年1月27日に公開される。

　同作は誰もが知る織田信長と、その正室で謎に包まれた濃姫（別名：帰蝶）の知られざる夫婦の物語。政略結婚という最悪の出会いから始まった2人がいかにして真の夫婦となり、ともに天下統一に向かっていったのかを描く、完全オリジナル作品で、総製作費は約20億円という超大作だ。

　これまでもさまざまな作品で共演してきた木村と綾瀬だが、夫婦役は初めて。お互いの“夫婦”としての印象を問われると、木村は「現場では綾瀬さんと『このシーンはこうしたい』とかアイデアを出し合って作業させていただきました」と回顧。さらに「見た目はおっとりした感じに思われますが、動いたら半端じゃない。難しいんじゃないかという監督の要望にも笑って応える」と綾瀬の身体能力を絶賛し、「（信長と濃姫が）同時にその場にいないシーンでも、僕は濃姫の存在を自分の中に大きく置いて撮影した。綾瀬さんで助かりました」と頭を下げた。

　綾瀬も「なにをやっても絶対に受け止めてもらえる安心感のもとでやらせていただきました」と木村の存在感に感謝。「気力やパワーみたいなものがいつもある。『不安だな』と思っていても、すごいパワーで現場に立っていらっしゃるので、見ているだけで『大丈夫だ』と安心できる。その気迫や、全力を超えたすごいエネルギーでいつもいるのは本当にすごい」とお互いをたたえ合っていた。

　木村が信長を演じるのは、98年にTBS系で放送されたスペシャルドラマ「織田信長　天下を取ったバカ」以来2回目。さらに、綾瀬とはTBS系ドラマ「MR.BRAIN」（09年）、「南極大陸」（11年）、フジテレビの人気シリーズ「HERO」で共演してきたが、夫婦役は初となる。