シザーズドアに改造のド派手セリカ 新車購入から48年、74歳オーナー「80まで乗りたい」

このド派手なトヨタの1973年式セリカ、旧車イベントでもひときわ目を引く存在だ。ターコイズブルーのメタリックカラーで、各パーツや内装の隅々までボディーと同じ色に塗装している。ドアはシザーズドアに改造。オーナーはなんと74歳の木下充雄さん。25歳のとき、新車で購入してから48年にわたって乗り続けている。

シザーズドアに改造した1973年式セリカ【写真:ENCOUNT編集部】
シザーズドアに改造した1973年式セリカ【写真:ENCOUNT編集部】

新車で購入→カスタム、ワンオーナーで乗り続ける

 このド派手なトヨタの1973年式セリカ、旧車イベントでもひときわ目を引く存在だ。ターコイズブルーのメタリックカラーで、各パーツや内装の隅々までボディーと同じ色に塗装している。ドアはシザーズドアに改造。オーナーはなんと74歳の木下充雄さん。25歳のとき、新車で購入してから48年にわたって乗り続けている。(取材・構成=水沼一夫)

 この車は最初からこの色でした。再塗装は2回くらいしています。当時からすごい派手な色で、新車で購入して49年目ですね。あと1年ちょっと乗ると、50年。48年と8か月乗っています。

 ポイントは色が好きだったのと、形ですよね。斬新なデザインですよね。

 結構、カスタムしているんですよ。一番大きな特徴はドアですね。シザーズドアになっています。

 中も全部張り替えていますね。ステアリングから天井からワイパーまで、全部ボディーと同じターコイズブルーでかなり細かいところまで塗っています。

 あとは、電子サイドミラーをつけていますね。サイドミラーだと下が見えにくいです。ホイールは今は絶版になっているSSRのゴールドメッシュで、30年以上履いています。あとはフロントレーシングジャケット。前に引っ張り出さないと、ボンネットを開けられないんですよ。リアウィンドールーバーは4枚で、泥除けもステンレスで特注で作ってもらいました。ステアリングも貼り直しています。

 もう塗るところはほとんどないです。みんな同じ色で塗っちゃった。マフラーも替えてあります。藤壺のたこ足ステンレスマフラー。特注で作ってもらいました。音はこれに替えてから、重低音になった。いい音になりましたね。

 金はかかりました。ドアも全部特注で作ってもらっています。持ち上げるキットはドイツ製で、ドアだけで両方でほぼ100万円です。内装もほぼ同じくらい。LEDも結構つけているんですよ。アンダーネオンとかフロントとか後ろも…。

 見た目のかっこよさで旧車のイベントに展示用に出すことも多いです。現在、7週連続でイベントに行っていますね。コロナ前は年間31回が最多でした。どこ行っても、かっこいいとよく言われます。コンビニでも止まれば声をかけられる。走行中に信号待ちで声をかけられることもありますね。

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