浜野謙太「新しい一歩を踏み出せた」 在日ファンクが舞台作品で生演奏に初挑戦

6月末から上演される舞台「室温~夜の音楽~」合同取材会が31日、都内のスタジオで行われ、主演を務める古川雄輝、出演の浜野謙太、演出の河原雅彦氏が参加した。

会見に出席した浜野謙太【写真:ENCOUNT編集部】
会見に出席した浜野謙太【写真:ENCOUNT編集部】

ライブでは出来ない「不気味な曲を演奏できるのはうれしい」

 6月末から上演される舞台「室温~夜の音楽~」合同取材会が31日、都内のスタジオで行われ、主演を務める古川雄輝、出演の浜野謙太、演出の河原雅彦氏が参加した。

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 2001年にケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が作・演出を手掛け、「第5回鶴屋南北戯曲賞」を受賞したホラー・コメディー。12年前の少女殺人事件を軸に、奇妙な人間関係と過去の真が暴かれていく。河原氏の新たな演出のもとで21年ぶりに上演され、平野綾、我が家の坪倉由幸、長井短、堀部圭亮らも出演する。

 舞台音楽は、浜野が所属する在日ファンクが生演奏する。数々のライブをこなしてきた在日ファンクだが、芝居と融合した生演奏はバンド史上初の試み。浜野は「河原さんと1から組み立ている。新曲も書き下ろしているし、この場を提供してくれて感謝」と頭を下げた。

 これまでにない挑戦となり、バンドメンバーは「最初は疑心暗鬼だった」が、「やりはじめたらノッていますね。ライブでは表現できなかったことも、もしかしたら引き出されている可能性があって、バンドがノッている。新しい一歩を踏み出せた」と手応えを感じている様子。ライブでは出来ない「不気味な曲を演奏できるのはうれしい」と笑顔だった。

 浜野は音楽のほか、役者としても舞台に立つ。演じるのはタクシー運転手の木村というキャラクターで「メインキャストとは違う役柄。台本は手放せない状態で、枕元に置いて寝るみたいな状態。『え?』という部分がいっぱいあって、サウナでも練習しました。木村はこれから完成します」と語った。

 在日ファンクを指名した河原氏は「舞台はゴージャスになる。これまで舞台の生演奏は何本も経験しているけど、こんな編成ではやったことがない。役者さんはまだイメージしきれていないけど、ケラさんとのいいギャップになる」と自信をみせた。

 同舞台は6月25日から7月10日まで東京・世田谷パブリックシアター、7月22日から24日まで兵庫県立芸術文化センターにて上演される。

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