アメ車好き井倉光一、「欲しかったら買う」人生観 米文化イベント主催して30年の原動力

国内きってのアメ車通として知られるのが、タレントで歌手、“イクラちゃん”で親しまれる井倉光一さん(60)だ。車・バイク・アメリカ文化に詳しく、国内最大級のアメリカンカルチャー・イベント「IKURA'S AMEFES(アメフェス)」を主催しており、今年30周年を迎える。車の販売業もしており、YouTubeチャンネルでも趣味全開。人生の楽しみ方とは。

30周年を迎えた「IKURA'S AMEFES(アメフェス)」への思いを語った井倉光一さん【写真:ENCOUNT編集部】
30周年を迎えた「IKURA'S AMEFES(アメフェス)」への思いを語った井倉光一さん【写真:ENCOUNT編集部】

「アメフェス」今年30周年のメモリアル 愛車バイクはハーレー、50年前のカワサキ・Z1、新型ベスパ

 国内きってのアメ車通として知られるのが、タレントで歌手、“イクラちゃん”で親しまれる井倉光一さん(60)だ。車・バイク・アメリカ文化に詳しく、国内最大級のアメリカンカルチャー・イベント「IKURA’S AMEFES(アメフェス)」を主催しており、今年30周年を迎える。車の販売業もしており、YouTubeチャンネルでも趣味全開。人生の楽しみ方とは。(取材・文=吉原知也)

 いま気に入っている最新の愛車は、1970年式「ポンティアック・トランザム」。テリー伊藤さんのYouTube「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」に出演させてもらっているんだけど、その浜松ロケで去年の秋に販売店で見つけて、即決だったね。他には2021年モデルで限定色の「ジープ・ラングラー 2021 Unlimited Sport Altitude」、67年式「シボレー・インパラSS」、97年式「シボレー・タホ」、73年式のキャデラックに乗ってるんだ。

 バイクで乗っているのは、ハーレーと、50年前のカワサキ・Z1、あとは去年の冬に手に入れた新型のベスパの3台。ベスパは若い頃には買わなかったんだけど、松田優作さんの「探偵物語」や映画「アメリカン・グラフィティ」を見てきた中で、いつかは乗ってみたいと思っていたんだよね。まあ、ギアなどの操作性は全然よくない(笑)。でもそれを超える魅力がある。“性格の悪い、いい女”みたいなね。乗っている姿が似合わないって? (笑)。でも、かわいくて気に入っているんだ。女房と箱根の温泉に行く時に乗ったり、家の近くを走ってるよ。今度は遠くに行ってみようと思ってさ。下道を走って名古屋あたりまで。ナビを見ずに勘で行くような旅は面白いんだよね。

 自分のYouTubeチャンネルは、テーマはない(笑)。朝起きてそのまんま配信している感じで、ライフスタイルそのもの。車やバイク、アメフェス、自分の音楽活動の紹介に加えて、ありがたいことに岩城滉一さんとの対談や、40年近い盟友の「クレイジーケンバンド」横山剣さんとのコラボをやらせてもらっています。やったら自分の幅が広がってよかった。でも、テリーさんからは「自分のチャンネルは真面目にやって、俺のチャンネルでは好き勝手ひどいことをやって、汚い男だな」なんて言われてますよ(笑)。

 よく面白いと言ってもらえる理由は、自己分析すると例えばこんなことなのかな。僕とテリーさんは車紹介の動画で、ただ他人の車を見ているだけでなく、いいなと思ったら買っちゃう。そっちの方がいいじゃないの。欲しかったら買う。腹が減ったら食えばいい、そんな感覚。ガソリンだってそうでしょ。減ったら入れればいい。燃費なんて気にせず、ガソリンスタンドがあるんだから、行けばいい。もちろん、若い時はそういう風にできなかった時期もあるよ。これまで仕事を頑張ってきて、いまはそれなりにお金もあるので、楽しめる時に楽しむということ。それに、車は日常に必要なものなんだから。

 今回のアメフェスは30周年で、5月29日に富士スピードウェイで開催します。僕よりスタッフが大変だけど、30年間、仲間たちとやっているからずっと続いていると思ってるんだ。92年の最初は、音楽バンドのプロモーションの一環として始めたのがきっかけ。「イクラファン、アメ車ファンを富士スピードウェイに集めれば1万人は来る。そうすれば1万人の前で歌える」という発想だった。当時、所ジョージさんのテレビ番組にも出させてもらっていたので、1回目の開催は所さんにも来ていただいた。

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