ラスアイ西村歩乃果が歩んだ4年半「何度も辞めようと」 卒業後は「33歳までに結婚」

アイドルグループ「ラストアイドル」が5月31日をもって活動を終了する。2017年7月のオーディション募集開始から約4年半。1期生でセカンドユニット「Love Cocchi」のリーダーとしてもグループを支えた西村歩乃果が「ラストアイドル」への思いと今後の展望について語った。

「ラストアイドル」への思いを明かした西村歩乃果【写真:ENCOUNT編集部】
「ラストアイドル」への思いを明かした西村歩乃果【写真:ENCOUNT編集部】

人前でのパフォーマンスは「あまり得意ではない」

 アイドルグループ「ラストアイドル」が5月31日をもって活動を終了する。2017年7月のオーディション募集開始から約4年半。1期生でセカンドユニット「Love Cocchi」のリーダーとしてもグループを支えた西村歩乃果が「ラストアイドル」への思いと今後の展望について語った。(取材・文=石井宗一朗)

 秋元康氏がプロデュースした同グループは、オーディション番組「ラストアイドル」(テレビ朝日系)から誕生。メンバーの選出を1対1のパフォーマンス対決で行ったことでも話題となった。過酷な“サバイバル”を経験してきた西村は「ラストアイドル」にどのような思いを抱いているのだろうか。

 これまでさまざな企画に挑戦してきたが、強く残った印象は「つらかった」。何度もラストアイドルを「辞めよう」と思ったが、活動終了までやりきったという達成感も大きい。メンバーも多く、選抜入りも容易ではないからこそ「常に現状に対する感謝の思いがあった」と語る。

 特に印象に残っているのは21年に行われた「ラスアイサバイブ」。11thシングル「Break a leg!」の表題曲を歌唱するメンバー17人を選出するため、全496試合のパフォーマンス対決が行われた。メンバーとの総当たり戦で、「誰に勝った負けた」という勝敗や順位も明らかとなる。以前から“順位付け”を好ましく思っていなかった西村にとって、この対決は「キツい」と思う大きな要因となった。

「視聴者投票も好きじゃなかったです。順位をつけて『誰が得をするんだろう……』と強く感じていました。そこはとても『キツい』と思いました。また、歌やダンスを人前で披露することがあまり得意ではないので、1人で歌って踊って何かをパフォーマンスしなければいけない、というのが精神的にも体力的にも負担でした」

 さらに、西村は「ラスアイサバイブ」の序盤に新型コロナウイルスに感染。参加できなかった試合を復帰後に消化するため、通常よりハードなスケジュールをこなすこととなった。「1日4試合は当たり前。毎回違う曲を歌っていました。全て違う衣装を用意して、歌やダンスの練習をして……尋常じゃないぐらいキツかったです」。

 活動中、「キツい」ことの方が多かったが、「良かった」ことももちろんある。中でも7thシングル「青春トレイン」には特別な思いがあった。

「全員参加の楽曲でダンスのレベルも高い。でも、練習を始めたときは上手じゃなかった。脚が痛くなって疲れちゃって休むとか、すぐ泣いて外に出ちゃうとか。そういう子が結構多くて、『めんどくさい』と思ってたんです(笑)。みんなつらいのは一緒ですし『もっと頑張れよ!』って思ってました。でも、そこのたるみが『青春トレイン』のときに一気に無くなりました」

 練習を通し、甘えが無くなっていったメンバーたち。西村は理由の1つとして、同曲の振付を担当したakaneに「厳しく指導していただいたこと」を挙げた。また、ダンスのスキルは目に見えて分かってしまうことに触れ、「みんな『置いて行かれたくない』と思ったのでは」と分析する。

 こうして完成した「青春トレイン」は好評を博した。「『好きだよ』『かっこいいよね』と言ってもらえることも多くて、ダンスとかもそうですし、自分もそう思います」。

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