自宅ガレージにパーキングリフト設置 日仏伊の愛車がそろう大満足のこだわり空間

複数の愛車をどう収納したらよいか。人事コンサルタントの進士慎夫さん(55)は今年1月、自宅ガレージを縦に拡張した。これまで2台置きだった平面駐車場にパーキングリフトを設置し、4台置けるように改造。免許を取って初めて買ったマツダAZ-1やシトロエンXmなど、思い入れのある愛車たちを並べている。

パーキングリフトを設置した自宅ガレージ【写真:山口比佐夫】
パーキングリフトを設置した自宅ガレージ【写真:山口比佐夫】

自己評価は「90点」 カウンタックを置くことも

 複数の愛車をどう収納したらよいか。人事コンサルタントの進士慎夫さん(55)は今年1月、自宅ガレージを縦に拡張した。これまで2台置きだった平面駐車場にパーキングリフトを設置し、4台置けるように改造。免許を取って初めて買ったマツダAZ-1やシトロエンXmなど、思い入れのある愛車たちを並べている。(取材・文=水沼一夫)

 もともと2台収容の平置きのガレージだったが、進士さんは天井の高さに着目。業者に頼んでリフトを設置し、上にさらに2台入るように改造した。工事期間は4日で、ボタン1つで操作が可能となっている。

 左ハンドルのトヨタMR-Sをベースに3年がかりで作ったレプリカのカウンタックLP500を含む4台の車と複数のバイク、トライクを所有し、自宅に2か所のガレージを持つ。それでもすべては入りきらず、以前は車2台を別場所にあるガレージに置いていた。自宅ガレージの改造により、全愛車を手元に置くこができるようになった。

 取材日は、上段に1992年式のマツダAZ-1、250CCの中華トライク、下段にシトロエンXm、シトロエンエグザンティアのラインアップ。

「車がたくさんあると、都内に住めないんですよ。都心の人はいっぱい(他の場所に)ガレージを借りていますよね。駐車場代が1台2万としても3台で6万。年間70万くらいかかる。なかなか出せないと思いました」

 新ガレージの自己評価は「90点」と高い。マイナス点は横幅の狭さで、下はセダンを2台入れると、寸法通りとはいえ、ギリギリになる。また、当然ながら上の2台を出すためには、下の2台をいったん外に出さなければならず、「よく使う2台を下に入れなければいけない」と使い勝手はやや億劫だが、機能的には満たされている。

 置いてある愛車は、どれも思い出が詰まったものばかりだ。

 ガルウィングドアが印象的なマツダAZ-1は、発表されると同時に新車で150万で購入した。「30年前に生まれて初めて買った車です。大学生のときに免許を取って、社会人になってからお金をためて買いました。僕はスーパーカー世代なのでガルウィングドアが好きなんですよ。運転しても楽しいです」

 生産は4000台強で、販売期間も3年だったという。「背の低い車って背の高い車から見えにくい。大型トラックとか都バスにコツンとやられました(笑)」と危機を乗り越えてきた。「普段乗りもしていますし、マツダの限定レースに出たりしました。さすがに壊したらもったいないからレースは引退しましたけど」

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