元柔道金メダリストで現K-1“異端の格闘家”石井慧が「THE MATCHには出ない」と断言するワケ
5月7日、名古屋国際会議場で開催される格闘技イベント「HEAT50」にて石井慧のMMA戦が行われる。対戦相手は元UFCファイターのダニエル・スポーン(米国)。石井といえば、2008年北京五輪柔道金メダリストの肩書きを引っ提げてプロデビューしたのが09年の大みそか。それから10年以上の月日が流れたが、MMAファイターでありながら、昨年からはK-1に参戦するなど、特異なファイター人生を送っている。真意を聞いた。
柔道の五輪金メダリストがK-1のリングで戦う理由
5月7日、名古屋国際会議場で開催される格闘技イベント「HEAT50」にて石井慧のMMA戦が行われる。対戦相手は元UFCファイターのダニエル・スポーン(米国)。石井といえば、2008年北京五輪柔道金メダリストの肩書きを引っ提げてプロデビューしたのが09年の大みそか。それから10年以上の月日が流れたが、MMAファイターでありながら、昨年からはK-1に参戦するなど、特異なファイター人生を送っている。真意を聞いた。(取材・文=“Show”大谷泰顕)
◇ ◇ ◇
――石井選手、いま肋骨が折れているんですよね?(4月3日にあったK-1での実方宏介戦で)
「ええ。8番目ですね。肋軟骨の辺りなんですけど。縦に」
――ご自身のツイッターでは、「綺麗に折れてたので治りは早いみたいです」とツイートされていました。
「変な折れ方はしていないので、まあ、ラインが入った感じですね」
――柔道時代から、クセになっている部分だとか。
「捻った時とかに再発しているんですよね」
――それでも「HEAT50」で元UFCファイターのダニエル・スポーンとのMMAが発表されています。大丈夫なんですか?
「まあ、10日、2週間もあればくっつくくらい、知り合いにいい医者を知っているので、その方に頼んでますので、すぐ治ると思います」
――日本でのMMA戦は「HEAT44」(2020年1月、名古屋国際会議場)以来になりますけど、海外でもやられているんですよね?
「やってます。最後にやったのが去年の7月ですね。場所はドイツで」
――結構、いろんなところで試合をされているんですね?
「やるならやるよって(K-1の中村拓己プロデューサー風)」
――石井さんは、K-1に関しては「ROAD to 京太郎」と言っていましたけど、そこまではやりたい思いがあると?
「そうですね。あと2試合くらいは。そのうちの一つは京太郎選手かなと。やっぱりK-1(立ち技)で世界のトップを目指すとなると、全振りしないとダメなんですよ」
――そこにすべてを賭けて取り組まないと、世界一にはなれないと。
「でも正直、それは僕にはできないというか。そこのモチベーションが僕にはないので。今あるじゃないですか。RISEとK-1の対抗戦とか」
――最近は「THE MATCH 2022」(6月19日、東京ドーム)の話題で持ちきりです。
「僕に関してのモチベーションは、K-1だけの大会でのびのびやるっていう(とニコリ)。楽しくやりたいんです。だからそれ以上ってないんですよね。(立ち技に関しては)欲がまったくないんです」