女優の川津明日香が“愛され妄想女子”を演じるMBSドラマ特区「モトカレ←リトライ」（毎週木曜、深夜24時59分）が4月7日にスタートする（関東ではテレビ神奈川や千葉テレビなどで放送予定）。発行部数110万部超の同名漫画が原作で、川津が愛されキャラの妄想女子ヒロイン、蜜を演じる。放送を前にして川津はENCOUNTに、自身の初恋とかけがえのない物について語った。（取材・文＝西村綾乃）

　川津が演じる蜜は、中学時代にできた初めての彼・楓（鈴木仁）のことが忘れられない。失恋後に父の転勤で引っ越し、音信不通になっても、「初恋の痛手」から抜け出せずにいる。川津がそんな蜜のキャラクターを説明した。

「新しい恋をしたいとは思っているけれど、前に踏み出すことができません。大学に進学して一人暮らしも始めるし、心機一転！　と思っていたのに、マンションの隣室に楓が住んでいることを知って、一気に時間が巻き戻ってしまうんです」

　再会した楓は成績トップクラス、小顔、180センチ以上で思わず振り返ってしまうほどのスタイルに変身していた。もう、手が届かない存在になったと感じる蜜だが、楓の人懐っこい笑顔は昔と変わらない。胸が高鳴る自分に戸惑いながらも、淡い期待が膨らんでいく。

「蜜はとても純粋でかわいらしい女の子です。あまりにピュアなので、演じながらも『危ない、危ない』と思ってしまいます。もし、蜜が私の友だちだったら『大丈夫かー！　目を覚ませー!!』と言ってあげたいです（笑）。普通に出会って恋に落ちるのではなくて、蜜と楓はしまっていた恋心が復活する“再燃系”なので、似たような恋愛経験がある人には、深く刺さる部分があるのかなと思います」

“妄想女子”の蜜は、現実の世界なら口にしないような「心の声」を漏らしてしまう場面も多い。

「楓に翻弄（ほんろう）される蜜ですが、根本的には明るい。そこは私と蜜が共通して持っている部分なので、蜜のハツラツとした部分を出せればいいと思っています。漫画が原作なので、ポップに振り切る部分は笑って見てほしいですね。池田千尋監督からは、『思わず漏れてしまう心の声が、現実離れして見えないように』とアドバイスをいただきました。思いっきり、キュンキュンできる部分と、誰もが共感できる繊細な心の動きを表現したいと思っています」