来る4月2日に東京・代々木第一体育館で開催される「RISE ELDORADO 2022」。注目はここで行われる那須川天心のRISEラストマッチだ。さらに同大会では“キック界の王子”白鳥大珠も登場する。そこで、これまで天心を間近で見てきた白鳥に、この大会の見どころを聞いた。（取材・文＝“Show”大谷泰顕）

――白鳥選手、「RISE ELDORADO 2022」が迫ってきました。白鳥選手にとっては、白鳥VS秀樹の試合が組まれています。

「これは3年越しの向こうのリベンジ戦になるんですけど、前回はスッキリした勝ち方ができなかったので、今回はスッキリ行かせてもらおうかと思っています」

――KO予告ですか。それは何ラウンドでとか考えはありますか？

「うーん……。KO予告とかして有言実行できたらいいですけど、それよりも俺は1ラウンドから行くよっていう。だから覚悟しとけ、みたいな感じですね。判定は狙わない。それだけですね」

――期待しています。ちなみに「RISE ELDORADO 2022」では、天心VS風音という試合が組まれています。天心選手、風音選手、それぞれ勝つとしたらどんな勝ち方があるでしょう？

「もし風音が勝つとしたら、気持ちで前に出て、（天心のパンチやキックを）もらおうが関係なく、ビビらずに覚悟を決めて中に入って、プレッシャーをかけつつ天心を消耗させて、言っちゃえばドロドロの展開に持っていくっていう……感じですかね」

――その戦法がベターだと。

「ええ。ただ、可能性でいくと、かなり低いと思います。だからその低い確率をどう上げて、（勝利に）持っていくか。でも、それが正直な意見ですね」

――風音選手にとっては、人生を賭けた大一番です。

「まあ、期待はしていますけどね。普段の練習を見ているので」

――これ、ズバリ言って判定まで行きますか？

「うーん……どうスカねえ……。KOがあるとしたら天心側なんですよ」

――KO決着があるのは天心！

「これ、もし3ラウンドまで持って行けたら、風音に勝機が見えてきますね」

――長期戦に持ち込めれば。

「（2021年9月にあった）志朗戦じゃないですけど、ドロドロに持っていって延長。延長まで行ったら、かなり（風音が勝つ）確率は上がりますね。だから風音は延長まで持っていったほうがいいと思います」