天心、公開“親子ゲンカ”報道にRISE最終戦相手・風音が反論「ムカつく。闘うのは俺」
来る4月2日、東京・代々木第一体育館での“神童”那須川天心のRISEラストマッチの相手が風音に決まった。天心も風音も、同じ那須川弘幸会長を師に持つ、いわば同門対決。しかも今回、天心の父・那須川会長は天心ではなく、風音とともに打倒・天心に燃えており、公開“親子ゲンカ”が実現する。さらに天心からすれば、6月にはファン待望の武尊戦が控えている。さまざまな要素が重なり合う中、重要人物の1人、風音を直撃した。
風音「(天心に)初黒星を付けてから(武尊と)どうぞやってください」
来る4月2日、東京・代々木第一体育館での“神童”那須川天心のRISEラストマッチの相手が風音に決まった。天心も風音も、同じ那須川弘幸会長を師に持つ、いわば同門対決。しかも今回、天心の父・那須川会長は天心ではなく、風音とともに打倒・天心に燃えており、公開“親子ゲンカ”が実現する。さらに天心からすれば、6月にはファン待望の武尊戦が控えている。さまざまな要素が重なり合う中、重要人物の1人、風音を直撃した。(取材・文=“Show”大谷泰顕)
「たぶん、大方の予想を裏切る結果にするつもりなので。見ておいてほしいと思います。みんながあ然としている姿が目に浮かびますね。風音、やってもうたみたいな。6月(に天心VS武尊が)あるのにやってもうたって思わしてやろうと思っているので」
意気軒高に風音がそう言った。風音の言う通り、6月にはファン待望の天心VS武尊が決定している。もちろん風音からすれば、すんなり天心をそこに進ませる気はない。
「(6月に天心が武尊と)やってもらって構わへんのですけど、僕からすると(天心に)初黒星をつけて、1敗をつけて。『どうぞやってください』って感じです。みんながみんな6月、6月って。それは分かるんですよ。待ち望まれていたカードやから分かるんですけど、まず僕なので。まずはこっちやから。だから(天心は)先ばっか見てると、マジで痛い目に遭うぞって。ホンマにムカついているので」
初歩的な話であり根本的な問題として、両者は同じGYM内で汗を流していたが、天心VS風音戦が決まってからは、お互いに練習の時間帯を変えてまで闘うことを決めた。これでお互いに顔を合わせることなく、決戦のリングに向かうことができる。
天心が4月に風音、6月に武尊と連戦が決まっていることについて、RISEの伊藤隆代表は「僕はね、練習は一緒で大丈夫だと思います。(風音と武尊は)おおまかに言うと似ているんですよ」と発言していた。これを風音にぶつけると、「分かります」とのこと。
「大きくタイプ分けをしたらってことですよね。武尊選手もアグレッシブやし。待って待って待ってカウンターのタイプじゃないってことじゃないですかね。なんとなく分かります」
さて、まずはここまで6月に決定している天心VS武尊戦を尻目に、いかに風音が虎視眈々(たんたん)と天心の首を狙っているのか。その概略を語ってもらったが、そもそも風音にとって、天心戦とはいったい何か。そこからひも解いていこう。
「実は3年前に(京都から)TEPPEN GYMに来るまではピンときていなかったんですよ。(天心が)漠然と強いのはわかっていたし、同じ年齢っていうのも分かってたんですけど、こっちに移籍ってなって、初めて手を合わせたときに、こんなになんもできひんのやと思って。(天心が)強かって。でもこの選手が世界のトップなんやと思って、超えてやろうってずっと思っていたんですよ」