和田庵、キネマ旬報ベスト・テン「新人男優賞」受賞 カナダ留学を経て成長を続ける16歳

若手俳優・和田庵が、「第95回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」で、映画「茜色に焼かれる」(石井裕也監督)で新人男優賞を受賞した。同作で和田は、尾野真千子と共演し、理不尽な交通事故で夫をなくした母子を熱演した。カナダ留学を経て成長を続ける16歳に注目だ。

キネマ旬報ベスト・テン「新人男優賞」受賞した和田庵【写真:(C)2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ 】
キネマ旬報ベスト・テン「新人男優賞」受賞した和田庵【写真:(C)2021『茜色に焼かれる』フィルムパートナーズ 】

「茜色に焼かれる」で尾野真千子と共演

 若手俳優・和田庵が、「第95回キネマ旬報ベスト・テン表彰式」で、映画「茜色に焼かれる」(石井裕也監督)で新人男優賞を受賞した。同作で和田は、尾野真千子と共演し、理不尽な交通事故で夫をなくした母子を熱演した。カナダ留学を経て成長を続ける16歳に注目だ。

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 2日に都内で行われた表彰式で、和田はステージでトロフィーを手にすると「どうも和田庵です。この度はキネマ旬報ベスト・テンというとても栄誉ある賞をいただき本当に心からうれしく思います。そして、僕を純平役に選んでくださった石井監督に心から感謝いたします。撮影中は真夏だったんですけど、コロナ禍ということもあり、スタッフさんもマスクを付けながら大変だったと思います。そんな中、苦労してみんなで作り上げた作品でこういった栄誉ある賞をいただけて本当に光栄です。ありがとうございました」と、喜びと感謝を口にした。

 また、同時に尾野が主演女優賞を受賞し“親子受賞”を果たすことになった。尾野は和田の次にステージに登場。和田との“親子受賞”に関して「それが一番うれしいです。自分もそうですけど。とてもうれしいですけど。こうやって親子で取れるってね、なかなかない。母親じゃないですけど、本当の母の気持ちのように一番喜びました」とコメントした。さらに、MCの呼びかけに再度和田も登壇することになり、「尾野さんと一緒に親子受賞させていただけるなんて、本当に夢にも思ってなかったので、本当になんて言っていいのか、本当にうれしいです」と、改めて喜びを語った。

□和田庵(わだ・いおり)2005年、東京都生まれ。8歳から芸能活動開始し、映画初出演は「ミックス。」(2017年)。その後、ドラマ「隣の家族は青く見える」(18年)やHBOアジアのドラマシリーズ「フォークロア:TATAMI」(同年)に出演した後、語学力や人間力を高めるためカナダへ留学。20年の帰国後、「茜色に焼かれる」の出演を機に本格的に俳優に活動を再開した。

次のページへ (2/2) 【写真】映画「茜色に焼かれる」のシーンカット
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